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喘息症状が悪化したときに頓服として使用されるレルベアの効果について

ojiyaku 0
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喘息症状が悪化したときに頓服として使用されるレルベアの効果について

 

喘息治療薬「レルベアエリプタ」は1日1回使用することで喘息発作を未然に防ぐはたらきがあります。「喘息発作が生じやすい冬の時期は毎日レルベアを吸入するけれども、温かくなると発作が生じにくいので毎日は吸わなくても大丈夫」という患者さんがおります。薬局としては「予防のために毎日吸入しましょう」と言わざるを得ないのですが、実際にレルベアを1回吸うとどれくらい効果が持続するのか(頓服としての効果)を確認したいなぁと思いました。

喘息の吸入薬を吸うときの口の形は「フー」ではなく「ホー」

レルベアを1回吸った時の効果持続時間(気管支拡張持続時間)について

レルベアには頓服としての適応がないため添付文書には単回使用によるデータはありません。そこで1回使用による気管支拡張持期間を示した報告を探してみました。

 

18~65歳の成人32人を対象としてレルベアエリプタを1回吸入した後、

15分、30分、1時間、2時間、4時間、12時間、24時間、36時間、48時間、60時間、72時間後の呼気量(FEV1%)を計測してレルベアエリプタの頓服効果がどこまで持続するかを調査しています。

 

結果

レルベアを吸入していない時の平均的な呼気量から比べて、レルベアを吸入すると15分後には平均252mlの呼気量の増加が確認されました。これは気管支が拡張して呼気量が増加したことを意味しています。この効果は12時間後では平均383mlの増加が確認されました(12時間後が最大)。その後、気管支拡張作用は72時間後で108mlの増加が確認されて試験が終了しています。

 

筆者らはレルベア100を1回吸入すると72時間の気管支拡張作用が示されたとまとめています。

喘息の吸入薬を吸うときの口の形は「フー」ではなく「ホー」

レルベアを1回吸った時の効果持続時間(気管支拡張持続時間)について

日本ではレルベアを頓服として使用する適応症はありませんので、患者様へ推奨することはないかとは思いますが、上記のデータの解釈としては「レルベアを頓服で使用すると喘息発作の閾値により個人差はありますが、3日間くらいは効き目が続く可能性がある」ということです。また、この解釈を拡大してみると「1日1回の吸入を忘れた日があったとしても、前日吸ったレルベアの効果が持続しているために喘息は抑えられた可能性がある」ということだと思います。

 

尚、レルベアは午前に吸った方がいいのか、午後に吸った方がいいのかというデータがあったので確認してみたところ、レルベアを吸ってない時の平均的な呼気量と比べて、午前中に吸うと平均で0.077Lの呼気量の増加したのに対して、夕方に吸うと平均0.105Lの呼気量の増加が確認されました。データとしては若干ですが、夕方に吸う方が呼気量が増えていますが、午前も夕方も有意差はなく同等であるという評価となっており、吸入しない時とくらべて肺機能の改善が確認されています。

 

まとめ

・レルベアは頓服で使用する適応症はないものの、1回吸うと72時間後(3日後)の呼気量が108ml増加していた。

 

・レルベアを1回吸うと12時間後に効果が最大(383ml)となった

 

・レルベアは午前中に吸っても午後に吸っても同等の効果が確認された。午後に吸う方が若干効き目が良いかもしれない(有意差なし)

喘息の吸入薬を吸うときの口の形は「フー」ではなく「ホー」

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