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パーキンソン病治療薬「サフィナミド錠」が国内臨床第Ⅱ/Ⅲ相試験において主要項目を達成

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パーキンソン病治療薬「サフィナミド錠」が国内臨床第Ⅱ/Ⅲ相試験において主要項目を達成

 

Meiji Seikaファルマが開発中のパーキンソン病治療薬「サフィナミド錠(治験薬コードME2125)」)が国内臨床第Ⅱ/Ⅲ相試験において主要項目を達成したことが発表されました。

サフィナミド錠が国内臨床第Ⅱ/Ⅲ相試験において主要項目を達成

Xadago(サフィナミドの英語商品名)の添付文書

サフィナミド錠は欧州やアメリカにてすでに医薬品として承認されており「Xadago」という製品名で使用されています。以下に海外における使用状況・薬理作用について記します。

 

薬理作用

モノアミンオキシダーゼB(MAO-B)を可逆的に阻害し、MAO-Aと比較して1000倍を超える選択性を有するという特徴があります。エフピーOD錠は非可逆的にMAO-Bを阻害していたのに対して、サフィナミド錠は可逆的にMAO-Bを阻害します。

 

上記の薬理作用に加えて、サフィナミド錠はグルタミン酸の放出を抑制し、ドパミン及びセロトニンの再取り込みも抑制するという報告があります。加えて、抗パーキンソン作用との関連は不明ですが、ナトリウムチャネルとカルシウムチャネルを阻害する働きもあります。

 

既存でレボドパの安定した投与を行なっていながらOFF時間が生じるパーキンソン病患者さんへの補助療法として国内で治験が行われております。

 

サフィナミド(アメリカでの販売名:Xadago)

Tmax:2〜3時間

バイオアベイラビリティ:95%

定常状態:服用後5〜6日以内に到達

排泄半減期:20〜26時間

サフィナミド錠が国内臨床第Ⅱ/Ⅲ相試験において主要項目を達成

Xadago(サフィナミドの英語商品名)の添付文書

排泄

尿中未変化体:5%

残り95%は3種類の代謝経路で代謝を受ける。いずれの代謝産物も活性を有していない

不活性代謝物の76%は腎排泄

 

治験データ:⑴

対象:レボドパ及び他の抗パーキンソン薬を使用しているにもかかわらず「OFF」時間を生じるパーキンソン患者さん645人

 

サフィナミド50mg/日服用群(217人)

サフィナミド100mg/日服用群(216人)

プラセボ服用群(212人)

 

という3群に振り分けて、ジスキネジアを伴わないON時間の変化を確認しています。

尚、レボトパ以外の併用薬としては、ドパミンアゴニスト(61%)、COMT阻害薬(24%)、抗コリン薬(37%)、アマンタジン(14%)となっていました。また、レボドパの1日平均投与量は630mg、パーキンソン病の平均期間は8年間となっています。

 

結果

ジスキネジアを伴わないON時間の変化

プラセボ群:9.3±2.2時間

サフィナミド50mg群:9.4±2.2時間

サフィナミド100mg群:9.6±2.5時間

 

OFF時間の変化

プラセボ群:5.3±2.1時間

サフィナミド50mg群:5.2±2.0時間

サフィナミド100mg群:5.2±2.2時間

サフィナミド錠が国内臨床第Ⅱ/Ⅲ相試験において主要項目を達成

Xadago(サフィナミドの英語商品名)の添付文書

治験データ:⑵

対象:レボドパ及び他の抗パーキンソン薬を使用しているにもかかわらず「OFF」時間を生じるパーキンソン患者さん549人

 

サフィナミド100mg/日服用群(274人)

プラセボ服用群(275人)

 

という2群に振り分けて、ジスキネジアを伴わないON時間の変化を確認しています。

尚、レボトパ以外の併用薬としては、ドパミンアゴニスト(74%)、COMT阻害薬(18%)、抗コリン薬(17%)、アマンタジン(30%)となっていました。また、レボドパの1日平均投与量は777mg、パーキンソン病の平均期間は9年間となっています。

 

結果

ジスキネジアを伴わないON時間の変化

プラセボ群:9.1±2.5時間

サフィナミド100mg群:9.3±2.4時間

 

OFF時間の変化

プラセボ群:5.36±2.00時間

サフィナミド100mg群:5.35±1.98時間

また、24週までのON時間の増加を伴う患者数の累積パーセンテージがサフィナミド服用群はプラセボ群よりも高いというデータが出ております。

サフィナミド錠が国内臨床第Ⅱ/Ⅲ相試験において主要項目を達成

Xadago(サフィナミドの英語商品名)の添付文書

レボドパ製剤は血中濃度があがりすぎるとジスキネジア症状を呈し、血中濃度が低すぎるウェアリングOFFとなってしまうため、血中濃度のレボドパ治療域の管理が重要な製剤です。これに加えて治療期間が長くなるにつれてレボドパの治療域が狭くなるという現状があるため、サフィナミドを加えることで治療域を広げることができることは有用な医薬品と感じます。(イメージ参照)

サフィナミド追加による治療域拡大

(サフィナミド錠追加による治療域拡大のイメージ)

アメリカでの用法用量

1日1回50mg経口投与から開始(食事の影響は受けない)。2週間後、必要性に応じて1日1回100mgに増量可能。

 

100mgから中止する場合は、即中止するのではなく、1週間50mgに用量を落として服用してから中止すること。

 

注意事項

中等度の肝機能障害を有している患者様は1日1回50mgを服用すること

重度の肝機能障害を有している患者様には禁忌

 

副作用

  • 高血圧症
  • セロトニン症候群
  • ジスキネジー
  • 幻覚・衝動制御・強迫行動

など

 

禁忌

オピオイド薬

リネゾリド

など

サフィナミド錠が国内臨床第Ⅱ/Ⅲ相試験において主要項目を達成

Xadago(サフィナミドの英語商品名)の添付文書

Meiji Seikaファルマは今回の臨床試験結果を受けて2018年中での日本承認申請を目指しています。

 

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