Press "Enter" to skip to content

抗精神病薬による体重増加の副作用をトピナ錠が軽減する

ojiyaku 0
Pocket
このエントリーを Google ブックマーク に追加

抗精神病薬による体重増加の副作用をトピナ錠が軽減する

 

ジプレキサやセロクエルといった抗精神病薬を服用している患者様の中には、体重増加の副作用が生じたために薬を変更するケースがあります。抗精神病薬としての適応症はないのですが、抗てんかん薬である「トピナ錠」の服用が統合失調症の体重減少をもたらす可能性について台湾の研究チームが調査を行いました。

トピナ錠による抗精神病薬誘発型の体重増加を軽減する作用について

ジプレキサ服用による体重増加をトピナ錠が軽減した報告

 

被験者:統合失調症患者905例

 

結果

トピナ錠服用群は体重の減少およびBMIの低下が確認された。中東アジア・南アジア群で最もトピナ錠による体重減少が効果的であり、次いで東アジア、欧州、米国の順に体重減少効果が確認された。過体重人口割合の低い国の患者ほど有意にBMIを低下させることが示唆された。副作用に関してはトピナ服用群、対象群ともに差はみられなかった。

 

筆者らは「抗精神病薬を服用している統合失調症患者において、対象群と比較してトピナ錠の服用が体重増加および精神症状の軽減に関して有意に優れていることが示された。今後はトピナ錠の増強効果についてはより大規模な研究が求められる」としています。

 

米国食品医薬品局(FDA)は2012年にトピナとフェンテルミン(食欲抑制薬:国内未発売)との併用による体重減少効果を認可しています。いわゆる肥満治療薬としてトピナ錠が処方されることがありますがこの場合の肥満治療には抗精神病誘発体重増加を含むという解釈もあります。

 

今回と同様の報告は過去にもいくつか報告されており、ジプレキサ服用群にトピナ錠を1日100~300mg追加処方することでジプレキサによる体重増加および代謝異常の予防に有効であるという内容も確認することができました。

 

トピナ錠による抗精神病薬誘発型の体重増加を軽減する作用について

ジプレキサ服用による体重増加をトピナ錠が軽減した報告

非定型抗精神病薬による過度な体重増加作用に関するメカニズムは明確にわかっているわけではないのですが、マウスによる実験ではセロトニン2C受容体への拮抗作用が食欲増加・代謝異常をもたらす可能性が示唆されています。

日本国内ではトピナ錠は「抗てんかん薬」としての適応症しかありません。さらに他の抗てんかん薬と併用して使用する必要があります。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。