女性の膣前壁刺激による不随意排出液に関する学会報告
女性の膣前壁刺激による不随意による排出液について、学術報告がありました。
私は週に1度、pubmedという生命科学・生物医学関連の参考文献や要約を検索できるサイトを斜め読みする習慣があるのですが、非常にめずらしいタイトルの報告を目にしたので、こちらに記します。
日本泌尿器科学会誌に「女性の不随意排出液に関する研究」について報告されていました。
(2022年8月24日)
女性がオーガズムの前または最中に膣前壁を刺激されると、女性の尿道から不随意に液体が排出されることがあり、そのメカニズムを明らかとすることをテーマとしてます。
研究方法&結果
被験者女性5名(30代:2名、40代:2名、50代:1名)
被験者はセックスワーカー(性的なサービスを提供する仕事)ではありません。
性的刺激を行う前に尿道カテーテルを挿入して、膀胱内を空にします。
その後、インジゴカルミン10ml(内視鏡検査時に粘膜を青く染める液)と生理食塩水(40ml)の混合液を膀胱内に注入します。
排出された液体は滅菌カップに集めら、液体の色はすべてのケースで青色であったことから、不随意の排出液の発生源は膀胱であることが確認されました。
また、5名中4名で前立腺特異抗体(PSA)が陽性でした。(女性前立腺からの分泌液あり)
不随意の排出液体の主成分は尿であり、スキーン線(女性の前立腺)からの液もふくまれることがあることが報告されました。
研究時に動画が撮影されており、同報告ページには動画が公開されていますが、くれぐれも閲覧注意です。以下に報告ページを記します。
https:/https://onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1111/iju.15004/onlinelibrary.wiley.com/doi/epdf/10.1111/iju.15004