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薬剤師のためのe-ラーニング「MPラーニング」の仕様についての個人的感想

薬剤師のためのe-ラーニング「MPラーニング」の仕様についての個人的感想

かかりつけ薬剤師業務に必要な研修認定薬剤師取得に向け、さまざまなインターネット研修が公開されています。私は、その中から「MPラーニング」を選択して研修をスタートしました。今回は、その仕様について感じたことを下記します。

価格
研修認定薬剤師を持っていない人向けコース
15580円/年(毎月、受講取得した単位シールが送られてくる)

薬剤師研修手帳の書き方と、研修センターが受講シール枚数を管理する仕組みについて

研修認定薬剤師用コース
8230円/年(毎月、受講取得した単位シールが送られてくる)

提供されているコンテンツが機関により異なるため単純比較はできないのですが、個人として登録する料金としては高い方ではないと思いました。
(年間2~3万円の機関もありました。)

MPラーニング

パソコンでもスマホでもホームページからログインすることで再生可能でした。スマホの場合はスマホ専用ログインページからアクセスしました。動画を継続的に再生しますので、スクリーンセイバーや画面の省エネモード設定を適宜変更する必要があります。

本当かどうかわかりませんが、ある匿名掲示板での書き込みでは、複数の端末で同時にログインできる研修を提供している機関があるとかないとか記されていました。「MPラーニング」は最終ログイン端末のみが”閲覧”として認識される仕様となっているようなので複数端末による同時ログインはできません。(私はあまりパソコンに詳しくないので・・・ごちゃごちゃしたことはよくわかりません)

30分間の研修動画を9分割(ぶんかつ)程度にに小分けし、2~5分おきに「次の学習へ」というクリック画面が表示される仕様です。9分割された動画それぞれに達成度が設けられていて閲覧すると10%ずつ達成度が上がります。動画を見終わると90%の達成度が得られ、最後にテストを行って達成度が100%となる仕組みです。テスト部分のやり直しや、9分割された動画の見直しをする際は、必要な部分だけを特定して動画再生をすることができます。見直す際に、30分間すべて見直す必要はありません。これは非常に魅力的であると感じました。

薬剤師研修手帳の書き方と、研修センターが受講シール枚数を管理する仕組みについて

インターネットでの動画再生ですので、回線の関係で「動画が閲覧認識」がうまくいかず、「見た」にも関わらず「見ていない」として誤認されるケースがあります。その際は、誤認された数分間の分割動画のみを閲覧するだけで、閲覧認識が改善されます。

注意としては、分割動画を閲覧後に「次の学習へ」または「テストへ」というクリック誘導が表示されます。このボタンをクリックして初めて「動画を閲覧した」というフラグが発生します。そのため動画閲覧後は必ずクリックを忘れずに行うよう心がけています。

研修内容は非常に幅広く、疾患別、漢方、医薬品、診療報酬加算、などの研修が細分化されています。動画をしっかり見ればテストは100点をとれる内容となっています。テストを終えたら答え合わせを行います。間違えた部分を確認し、直後にテスト部分だけをやり直すことができます。

過去に行った(見終えた)研修には達成度が表示されますので、まだ行っていない研修と区別することができます。また研修途中となってしまったコンテンツを検索する機能も付いていますので途中から再開することができます。日常業務の空いた時間や、休憩中の数分間を利用して少しずつ閲覧を積み重ねていくことができ、一歩一歩進んでいるという実感を得られます。

平成29年3月31日までは”かかりつけ薬剤師業務”における認定要件は満たしているものとして業務することができるとなっています。しかし、それ以降は認定薬剤師を取得しなければなりませんので、その猶予は1年ほどでしょうか。e-ラーニングは自宅で取り組むことができるため、長期計画をたてやすいというメリットがあります。自分の生活スタイルに見合ったタイムスケジュールを組んで着実にクリアしていければと思います。

薬剤師研修手帳の書き方と、研修センターが受講シール枚数を管理する仕組みについて

MPラーニング

 

ojiyaku

2002年:富山医科薬科大学薬学部卒業