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札幌市厚別区「札幌ひばりが丘病院」で30数品目の麻薬の在庫が合わず薬剤師を書類送検

札幌市厚別区「札幌ひばりが丘病院」で30数品目の麻薬の在庫が合わず薬剤師を書類送検

 

北海道厚生局麻薬取締部は2018年6月4、麻薬の管理がずさんであることを理由に札幌市厚別区の「札幌ひばりが丘病院」と当時の薬剤師ら3人を麻薬取締法違反の疑いで書類送検しました。

北海道厚生局麻薬取締部によると、札幌ひばりが丘病院の元薬剤師(30代)が2014年4月ごろパソコンで保管していた麻薬帳簿を誤って削除し、架空で使用量を入力したということです。さらにその後業務を引きついだ50代の薬剤師が在庫数と帳簿があっていないことに気付いたにもかかわらず、虚偽の使用量の入力を続けていました。2016年11月に病院から保健所に対して「麻薬の在庫が合わない」と連絡を行い事態が発覚しています。麻薬取締部が足り入り検査をした結果、納品データから麻薬在庫を照合した結果在庫が足りなくなっている可能性が浮上していました。

NHKニュース「医療用麻薬ずさん管理で書類送検」

報道によって在庫が合わなかった麻薬品目数は異なっているのですが、16~30品目の麻薬在庫が合致していないとされており、麻薬取締部は量が多く悪質だとして病院および当時30代薬剤師(男性)、50代薬剤師(男性)、調剤助手(女性)を書類送検しています。病院の聞き取り調査に対して30代薬剤師(男性)は「麻薬の管理は1人で行っていた。麻薬を廃棄したり帳簿に記載しなかったりしたことがある」などと説明しているということです。

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病院としては2017年3月に謝罪会見を開いておりました。対策として「薬剤師の人数を増やし、帳簿のつけ方のルールを作成することで再発防止に努めたい」と病院側はコメントしています。

 

尚、麻薬の不正使用や横流しなどの事実は認められていないということです。

 

 

ojiyaku

2002年:富山医科薬科大学薬学部卒業