今回は薬の話ではなく、親知らず2本を全身麻酔で抜いた私個人の体験談を記します。
2021年10月18日、昼頃にKN1号輸液(500ml)投与開始。そこにセファゾリンNa点滴静注1g(抗生剤)+生食100ml追加。
ここまでは、通常の点滴を入院部屋で看護さんが行ってくれましたので、取り立ててびくびくすることはありませんでした。
続きまして、手術室へ行く前に最後の歯磨きとトイレを済ませて病室で待機していると「手術室へ向かいましょう」と担当の看護師さんが入ってきました。このあたりから若干どきどきしますね。
点滴スタンドをガラガラ押しながら、渡り廊下をあるき手術室の自動ドアを担当看護師さんが開けてくれます。
すると、手術室の中に3名の看護師さんが待機していました。「名前と、生年月日と年齢と手術部位を言ってください」と言われたので、
「おじさん薬剤師、昭和〇年△月×日生まれの□歳で、下の歯の親知らず2本を抜きます。」
と伝えると、手術台の上に寝かされました。手術台の上では、頭をU字型の枕のようなもので固定され、右腕に血圧計、左指にSPO2測定器、体に心電図の電極パッドを3つつけられました。
ここまでは明確に覚えています。すると先生が「それではプロポフォール15mlを入れます」と言って、点滴の分岐ジョイントの部分からプロポフォールをいれました。
はい、ここで「麻酔に負けるな!寝ないぞ!」と心に誓ったところで、その先の記憶がなくなりました。
がっつり全身麻酔にかかりましたね。残念です。実は事前に仲の良い別の歯科医との雑談の中で「全身麻酔の時に目をバッキバキにあけて、麻酔に耐えてみようと思う」と笑い話をしていたため、実際のトライしてみたのですが、全身麻酔に対して全く歯が立ちませんでした。
次に目が覚めた時、ナースステーションの隣の部屋に酸素フェイスマスクを着けて寝かされていました。術前の説明によると「全身麻酔が切れた後、目を開けたら看護師さんが近づいてきて、手を握ってくれるので、手を握り返してください」と説明書きに書いてあったので、ちょっとだけ楽しみにしていたのですが、実際に目を開けてみると「動かず、そのままでいてください。」と言われて、ズレかかっていた酸素フェイスマスクを正しい位置になおし、看護師さんはそのまま立ち去ってしまいました。手を握ってくれなかったことがちょっぴり残念でした。
さて、全身麻酔から目覚めた私の状態について具体的に記します。
・お酒を飲みすぎた翌日の二日酔いのひどいバージョンである
・喉に局所麻酔をして胃カメラを行ったあとに唾液が気管のほうに流れる誤嚥状態(めっちゃ咳と痰がでる)
・1時間ベッドに横になった後、立ち上がってはみたものの、足元ふらふら
・アゴと下唇周辺に局所麻酔を打っていたようで、下あごと下唇が非常に痺れていびびる
こんな感じです。まさに最悪ですね。
とりわけ、下あごと下唇の異常な痺れが気になり、看護師さんに「この痺れって元に戻ります?」と確認したところ、局所麻酔がきれれば治ると思います。といわれました。実際に術後、目が覚めた3時間程度経過したところ、下あごと下唇の感覚は元に戻りました。
看護師さんに付き添ってもらって、トイレで排尿しました。このとき排尿の量を看護師さんが記録する必要があるようで、料理でつかう「計量カップのでかいバージョン」の様なものに排尿しました。
その後、自分の病室に戻りました。看護師さんからは「全身麻酔を早く体外へ出すために水分をたくさんとってください」と言われたので、
お茶をがぶがぶのみました。
さて、病室に戻り自分の顔を見てびっくり、下の図のようにほっぺたが大きくはれていました。
私はどちらかといえば面長の輪郭なのですが、四角い輪郭に変わってしまいました。先生に確認したところ「術後1週間程度でもとの顔の輪郭にもどるでしょう」ということでした。
その後は自分の病室でロキソニン錠を2錠飲み、「二日酔い状態と、つば&誤嚥による痰と咳」と1時間程度戦いました。
術後、目が覚めたのが14:30ほどで、「二日酔い状態&誤嚥による痰と咳状態」から解放されたのが17:00くらいだったと記憶しています。
そのあとは、晩御飯を食べました。手術の日は朝ごはんも昼ごはんも食べることが出来ませんでしたので、その日最初のご飯が「晩御飯」です。
おかゆと焼き魚と野菜を柔らかく煮た小鉢が出てきましたが、もりもり食べました。
食後に「アモキシシリン250mgを2錠」のみました。
かなり体調は改善しており、痛み症状はひどくないので、このブログを記しているという次第です。
私の「人生初の全身麻酔」に関する記事をお読みいただきましてありがとうございました。
個人的な話なのですが、2021年6月中旬に左上の親知らずを抜きました。2021年10月に右下・左下の親知らずを同時に抜く予定となっています。
親知らずは抜く作業も大変ですが、抜いた後に「歯茎の穴が塞がらずに食べかすが詰まる」問題に手を焼きます。
そこで、あくまで私の場合ですがどれくらいの期間で「親知らずを抜いた後の歯茎の穴が塞がるか」について記します。
☆2021年10月に「親知らず」を抜いた後、歯茎の穴が塞がるまでの目安として自分のために記しております。
<親知らずを抜いた後の歯茎の穴が塞がるまで。私の場合>
注)個人差があります。
2021年6月中旬
左下の親知らずを抜く
2021年6月末
・ご飯を食べるたびに米粒4~6粒ほどが歯茎の穴に入ります
・患部の傷が塞がっておらず、歯ブラシをするたびに血が混じる
・歯ブラシだけでは米粒をかきだすことができず、数回のブクブクうがいで食べカスを清掃します
・舌で「親知らずを抜いた穴」を触ってみても、穴の底に触れることができません。底知れない深さ
2021年7月15日
・ご飯を食べるたびに米粒が3~4粒ほど歯茎の穴に入ります
・歯ブラシをしても血がまじらなくなりました(傷が塞がりました)
・強めに数回ブクブクうがいをすると食べカスを清掃することができるようになりました。
・舌で「親知らずを抜いた穴」を触ってみても、穴の底にふれることができません。底知れない深さ継続
2021年7月30日
・ご飯を食べるたびに米粒が2~4粒ほど歯茎の穴に入る
・食事中にお茶を飲むときに、食べカスを清掃するように水流をかけてやると、食べカスが「ポロっ」とでてくるようになりました。
・舌で「親知らずを抜いた穴」を触ってみても、穴の底にふれることができません。底知れない深さ継続
2021年8月5日
・舌で「親知らずを抜いた穴」を触ってみると、穴の底に触れることができるようになりました!
・8月1日~8月8までの期間で、親知らずを抜いた穴底の歯茎がグイグイと盛り上がっていることを実感しました
・食後、強めにがんばると舌先だけで食べカスを清掃できるようになりました。(水流で容易にに清掃できるようになりました)
私の体感で恐縮ですが、「親知らずを抜いた後の歯茎の穴」は2カ月後に「穴が塞がってきたな!」と実感できるようになりました。