ブタの皮膚由来のコラーゲンを角膜へ移植することで、全盲から回復したという報告がありましたので下記します。
被験者:円錐角膜(角膜が前方へ円錐状となり、角膜の歪みにより視力が低下する状態)の患者20名(20人中14人が全盲)
術後、2年の時点で盲の患者はおらず、20人中3人は視力1.0まで完全な回復をしている。mた、2年間の追跡期間中に合併症の発症はなく、角膜厚は維持されていたとしています。
筆者はこの治療方法に関して「安価で十分な量のインプラント(ブタ皮膚由来のコラーゲン)を作成可能である。角膜インプラント作成に利用されるブタは一切遺伝子操作をされていない」としています。
一般的にヒト(ドナー)から角膜を全層移植したばあ、移植後に1年間は免疫抑制点眼が必要だが、ブタインプラント部分移植(薄く変化している部分のみに用いる)では点眼は8週間のみで済む。縫合の必要もない」としています。
また、ヒト(ドナー)から角膜を摘出した場合は2週間以内に移植する必要があるが、ブタインプラントを使用する場合は最大2年間の保管が可能としてます。