厚生労働省は7月8日の食品安全情報に関するツイートで
「金属製の容器(ヤカンや水筒)は酸性の飲み物と反応して金属が溶け出すことがあるためジュース・スポーツ飲料を入れるときは、注意書きをよく確認しましょう」
という内容のツイートを行いました。大分県での銅食中毒が発生したことを受けてのツイートです。
大分県食品・衛生課の食中毒発生状況を確認したところ、2020年7月6月に臼杵市の福祉施設にて自家製イオンドリンクを飲んだ13名が銅による食中毒が起こった報告されています。
ステンレス製のヤカンに市販の粉末性のスポーツドリンク入れたことで、ヤカン内部に付着していた「水あか」に含まれる銅成分が酸性のスポーツドリンクに溶けだしたことが原因ということです。
・酸性飲料を入れる場合は長期保管しない
・スポーツドリンクのほかに、ジュース・炭酸飲料を入れるのは避ける
・ヤカンや水筒の内側には「サビ・キズ・水あか」が無いかどうか確認し清潔に保つ
といった注意喚起を行う必要があるとしています。
今回と同様の中毒事例は2008年にも報告されており、銅製の水筒で粉のスポーツドリンクを溶かし、5~6時間後に飲んだ6人が頭痛やめまい・吐き気などの症状を訴えた事例が報告されています。
ポカリスエットを製造している大塚製薬の見解としては「ポカリスエットは塩分を含んだ酸性の液体であるため、水筒に長時間いれていると容器をいためる可能性はあるため、できればさけてほしい」という回答です。
魔法瓶を販売している会社のホームページを確認したところ
タイガー魔法瓶
ご使用いただけます。
しかしながら、スポーツ飲料の成分には塩分が含まれており、
ステンレスが腐食する可能性がありますので、使用後はすぐに
お手入れをしてください。
外出先など充分なお手入れができないときでも、すぐに
本体内側をよく水ですすいでください。
象印
以下の事を守ることで、入れることができます。
外出時など十分にお手入れができない場合でも、使用したあとは、すぐに本体内側・本体外側(肩部)・中せんなどを、よく水洗いしてください。使用後放置しておくと、さびや穴あきの原因になります。
また、スポーツドリンクにより強い製品がありますので、スポーツドリンク対応製品を確認してください。
サーモス
スポーツドリンクを入れてお使いいただいても構いませんが、ご使用後は十分にお手入れをお願いいたします。
スポーツドリンクには微量ですが塩分が含まれております。
スポーツドリンクに限らず、飲みものの成分が残ったままですと、ステンレス鋼が腐食(さび発生)し、保温(保冷)性能不良の原因となることがあります。
ご使用後は、飲みものの成分が残らないよう、食器用中性洗剤を含ませたスポンジやボトルブラシできれいに洗い、流水でよくすすぎ、十分に乾燥させてください。