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出産5年後、乳がん発症リスクが1.8倍でピークとなる

出産5年後、乳がん発症リスクが1.8倍でピークとなる

 

出産経験および出産からの経過年数と乳がん発症リスクに関して、未出産女性と比較したデータが公開されました。

 

18826例の乳がん患者さんを対象として、出産経験、出産からの経過年数について調査が行われました。

その結果、出産から5年後に乳がんを発症するリスクが、未出産女性と比較して、相対的な発症リスクが1.8倍となることが報告されました。

 

(相対リスクとは、未出産女性が乳がんを発症するリスクを”1”としたとき、出産した女性が5年後に乳がんを発症するリスクが1.8倍であるという意味です)

出産5年後、乳がんの相対的な発症リスクが1.8倍でピーク

エストロゲン受容体(ER)陽性乳がんの発症リスクに関して

出産を経験した女性は、未出産女性と比較して出産から24年間は、相対的に発症リスクが高い状態にあります。逆に、24年後は乳がんの発症リスクは低下します。出産経験女性では産後から34年間経過した時点で、乳がんの発症リスクが0.77倍と低下しています。

 

0.77倍とは、未出産女性が乳がんを発症するリスクを”1”としたときに、産後34年間経過した女性の乳がん発症リスクが0.77倍(1倍を下回っているため、発症リスクが下がっている)であるという解釈です。

 

エストロゲン受容体(ER)陰性乳がんの発症リスクに関して

出産経験女性の発症リスクが、未出産女性の発症リスクを下回ることはありませんでした。

出産5年後、乳がんの相対的な発症リスクが1.8倍でピーク

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乳がん発症リスク

「乳がんを発症した家族歴」「初産の年齢が高い」「多産」は、乳がん発症リスクの増加と関連していました。母乳育児は乳がん発症リスクと関連していませんでした。

 

まとめ

未出産女性と比較して、出産経験のある女性では出産から20年以上にわたり乳がんの発症リスクが増加する傾向にあり、出産からの年数によって、その発症率に違いがあることが見いだされた。

ojiyaku

2002年:富山医科薬科大学薬学部卒業