レクタブル2mg注腸フォーム14回が2017年12月7日に発売開始

レクタブル2mg注腸フォーム14回が2017年12月7日に発売開始

 

2017年12月7日、潰瘍性大腸炎治療薬レクタブル2mg注腸フォームが発売開始となります。レクタブル2mg注腸フォームは泡状のステロイド注腸製剤であり、直腸およびS状結腸に薬剤がとどまり、投与後は薬剤がもれにくいという特徴を有しています。

レクタブル2mg注腸フォームは2006年にイギリスにて「直腸およびS状結腸に限局する活動期潰瘍性大腸炎の寛解導入治療薬」として承認され、アメリカでは2014年に「病変の進展が肛門縁から40cmまでの軽症~中等症の活動期遠位型潰瘍性大腸炎の寛解導入治療薬」として承認されています。

使用前にアルミ製容器を手で温めて、よく振る理由について

レクタブル2mg注腸フォームの作用部位は非常に限局されており、大腸各部位における分布割合を確認してみると

S状結腸:100%

S状結腸近位:75%

下行結腸遠位:58%

下行結腸中間部:25%

下行結腸近位:8%

横行結腸:0%

となっています。

潰瘍性大腸炎治療剤「レクタブル® 2mg注腸フォーム14回」の 国内製造販売承認取得

レクタブル2mg注腸フォームは局所作用薬であるため、内服薬と比較したバイオアベイラビリティは16%と非常にひくいという特徴を有しています。

 

使用開始時は安全タブを外し、ノズルをセットするという初期作業があります。液剤が冷えていると流液の流動性が悪くなりお薬が出にくくなる可能性があるため、使用前はアルミ製容器を手で温めて15秒間よく振ってから使用します。

 

投与方法は、立った姿勢で片足をイスや洋式トイレにのせて、上半身を少し前に倒してノズルを肛門へ挿入します。ノズル先端にワセリンを塗ると挿入しやすいということです。

 

使用後は自治体により定められたアルミ製容器の廃棄ルールに従って捨てます。

調剤薬局でレクタブル2mg注腸フォームを患者様へお渡しする際は、効能効果に加えて、使用開始時のセット、使用前の温め、使用時の姿勢、使用後の廃棄方法を適切にお伝えする必要があるかと思います。

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ojiyaku

2002年:富山医科薬科大学薬学部卒業