日本人を対象とした報告によると、関節リウマチ患者84名と健常人42名の腸内微生物叢をゲノム解析で情報解析した結果、関節リウマチ患者で有意に増加している菌種がいることが同定されました。
健常人と比較して関節リウマチ患者で有意に増加しいていた腸内細菌
Prevotella(プラボテラ)属に属する以下の様な菌種で有意な増加が確認されました。
一方で、健常人と比較してリウマチ患者で有意に減少していたメタゲノムデータ(全微生物のゲノム情報の集合データ)としては、酸化還元反応に関連する遺伝子の一つR6FCZ7が健常人データと比較して有意に減少していることが確認されました。
腸管内で生息する腸内微生物叢は第二の免疫などともいわれますが、関節リウマチのような自己免疫疾患にどの程度の影響があるかについては、まだまだ未知の分野かと思います。