2017年6月に薬価収載予定となる後発医薬品(ジェネリック医薬品)が承認される(2017年2月15日)

2017年6月に薬価収載予定となる後発医薬品(ジェネリック医薬品)が承認される(2017年2月15日)

2017年6月に薬価収載予定となる後発医薬品(ジェネリック医薬品)が承認されました。
(2017年2月15日)

2017年2月15日 厚生労働省により2017年6月に薬価追補収載が予定される後発医薬品が承認されました。
2017年6月に発売予定となる医薬品リスト


市場動向が大きい品目としては
エビリファイ錠/エビリファイOD錠/エビリファイ内用液0.1%のジェネリック医薬品としてアリピプラゾール錠/アリピプラゾールOD錠/アリピプラゾール内用液が発売開始となります。アリピラゾールは15社113品目が承認を取得しています。

先発品のエビリファイOD錠は、1包化不可、PTP包装が大きくて保管しにくいといった取り扱い上の難点がありました。2017年6月に発売予定となったアリピプラゾールOD錠では、そのあたりをどのように改善されているのか、1包化に対応した製剤はあるのかなど、
各社の製剤特性に注目したいです。

2017年6月発売予定のジェネリック医薬品のエクセルファイル(パスワード:1234)

同じく市場動向が大きい品目として
ミカルディス錠のジェネリック医薬品としてテルミサルタン錠/テルミサルタンOD錠が発売開始となります。ミカルディスおよびその配合剤は24社105品目が承認を取得しています。第一三共エスファがAG薬の承認を取得しています。

新薬価収載後3ヶ月以内に医薬品を発売するルールについてP.4ページ

先発品のミカルディス錠は普通錠だけの発売でしたが、ジェネリック医薬品ではOD錠を発売するメーカーもあります。嚥下困難患者様の需要にみあったジェネリック製剤を選択できるため、非常に有用性を感じます。

またミカルディス錠にはいくつか配合錠が発売されていましたが、各配合錠に相当するジェネリック医薬品も同時に発売となります。

テラムロ配合錠AP/BP(ミカムロ配合錠AP/BPのジェネリック医薬品)

テルチア配合錠AP/BP(ミコンビ配合錠AP/BPのジェネリック医薬品)


また今回の注目点としては第一三共エスファが2017年12月にジェネリック医薬品の発売が予定されているオルメテックOD錠、クレストール錠のAG薬の承認を取得しました。さらにレザルタス配合錠HD/LD、グレースビット錠のAG薬の承認を取得しました。これらの製剤の発売時期に関しては、他社との競合がないため何とも言えません。薬価収載後3ヶ月以内に発売されるケースが多い印象です。

高額医薬品としては
子宮内膜症治療薬ディナゲスト錠1mg/ディナゲストOD錠1mgのジェネリック医薬品としてジエノゲスト錠1mg/ジエノゲストOD錠1mgが発売予定となりました。
ディナゲスト錠は1錠475.5円の製剤ですが、発売されるジェネリック医薬品の薬価は半額となる見通しです。患者様負担の軽減に寄与できるかと思います。

それ以外で今回ジェネリック医薬品として初めて承認された品目を確認してみると
セイブル錠/セイブルOD錠のジェネリック医薬品としてミグリトール錠
バラクルード錠0.5mgのジェネリック医薬品としてエンテカビル錠0.5mg
マクサルト錠10mgのジェネリック医薬品としてリザトリプタンOD錠10mg
ザラカム配合点眼液のジェネリック医薬品としてラタチモ配合点眼液
ボナロン点滴静注バッグ900μgのジェネリック医薬品としてアレンドロン酸点滴静注用バッグ900μg

今回薬価追補収載が予定されたジェネリック医薬品に関しては、その添付文書が随時公開されていきますので6月の発売までに各製剤の特徴を確認していきたいと思います。

2017年6月に発売予定となる医薬品リスト
2017年6月発売予定のジェネリック医薬品のエクセルファイル(パスワード:1234)

 

ojiyaku

2002年:富山医科薬科大学薬学部卒業