目薬の単位がml?か瓶?かの大まかな解釈について(自分まとめ)

目薬の単位がml?か瓶?かの大まかな解釈について(自分まとめ)

目薬の処方箋を入力する際の単位についていの記事です。

ドライアイ治療薬のヒアルロン酸点眼液の入力単位は「瓶」であるのに対して、緑内障治療薬のキサラタン点眼液の入力単位は「ml」なんですね

医療用の目薬は品目によって「瓶」単位か「ml」単位かが決まっているのですが、その区分がいまいち明確ではないんですね。

この記事を記載している2025年4月時点で、「瓶」単位の医薬品は先発医薬品と後発医薬品を合わせて約100品目あり、「ml」単位の医薬品は先発医薬品と後発薬品を合わせて約300品目ほどあります。

このようなデータを把握する場合は、少ない「瓶」の方の特徴をとらえた方が、大まかに解釈できると思いますので単位が「瓶」の医薬品についてまとめます。

単位が「瓶」の医薬品のうち、先発医薬品は15品目しかありません。あとは基礎的医薬品が3品目で、区分が無い医薬品が7品目です。残りの76品目が後発医薬品となります。

そのため、結論としては「瓶」単位の以下の品目のうち、各店舗の先発医薬品の採用薬を覚えてしまえばいいということになります。

ジェネリック医薬品に関しては、先発品と単位は一緒ですので、セットで覚えてください。

販売名 包装単位単位 適応症
ジクアスLX点眼液3% ドライアイ
ジクアス点眼液3% ドライアイ
ヒアレイン点眼液0.1% ドライアイ
ヒアレイン点眼液0.3% ドライアイ
アイドロイチン1%点眼液 角膜表層の保護
ケタス点眼液0.01% アレルギー性結膜炎
ザジテン点眼液0.05% アレルギー性結膜炎
ゼペリン点眼液0.1% アレルギー性結膜炎
トラメラスPF点眼液0.5% アレルギー性結膜炎
トラメラス点眼液0.5% アレルギー性結膜炎
リザベン点眼液0.5% アレルギー性結膜炎
アレギサール点眼液0.1% アレルギー性結膜炎、春季カタル
クロモグリク酸Na点眼液2%「日新」 アレルギー性結膜炎、春季カタル
ペミラストン点眼液0.1% アレルギー性結膜炎、春季カタル
タリムス点眼液0.1% 春季カタル
ピレノキシン懸濁性点眼液0.005%「参天」 初期老人性白内障
サンコバ点眼液0.02% 調節性眼精疲労における微動調節の改善
アズレン点眼液0.02%「わかもと」 急性結膜炎
ラクリミン点眼液0.05% 分泌性流涙症
日点アトロピン点眼液1% 散瞳と調節麻痺
ミオピン点眼液 調節機能の改善
サンピロ点眼液 緑内障、診断または治療を目的とする縮瞳
シスタドロップス点眼液0.38% シスチン症における角膜シスチン結晶の減少
オフサロン点眼液 眼瞼炎、結膜炎、角膜炎
コリナコール点眼液 眼瞼炎、結膜炎、角膜炎

どうでしょう、実際に「瓶」単位の医薬品リストをご覧いただくと、実際に店舗で採用している品目は数品目に限られるかと思います。

上記品目とその後発医薬品が「瓶」単位の医薬品です。

ざっくりと言いますと、ドライアイ治療薬と、昔に発売された「結膜炎・春季カタル」の治療薬、それとサンコバ点眼液、ピレノキシン点眼あたりさえ覚えてしまえば、「瓶」単位の目薬は網羅したと言ってよいでしょう。

また、「瓶」単位の後発医薬品は70品目以上あると述べましたが、そのうちの25品目は「ヒアルロン酸Na点眼液」であり、

30品目が「クロモグリク酸Na点眼、ケトチフェン点眼、トラニラスト点眼」などのアレルギー性結膜炎の点眼液となっています。

まとめ

「瓶」単位の目薬は

・ドライアイ治療薬

・アレルギー性結膜炎・春季カタル治療薬(昔、承認されたもの)

・サンコバ点眼、ピレノキシン懸濁性点眼液、アズレン点眼、ミオピン点眼

あたりを抑えておけば万全かと思います。

 

一応ですが、薬価収載されている目薬について「瓶」「ml」に注目してエクセルの表を作成しました。ご興味がございましたら以下よりダウロードしてください。ブラウザはgoogle chromeを推奨いたします。

megusuri

ojiyaku

2002年:富山医科薬科大学薬学部卒業

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ojiyaku