ユリーフ錠/OD錠のジェネリック医薬品“シロドシン錠・OD錠”は2019年3月13日にシロドシン錠/OD錠「DSEP」という薬が発売されています。「DSEP」は先発品と同一製剤のジェネリック医薬品(AG薬)です。
2019年6月中旬に他社から発売されるシロドシン錠/OD錠に関する添付文書が出そろってきましたので、各社が発売するシロドシン錠/OD錠の特徴をまとめてみました。
上記4メーカーから発売されるシロドシン錠の薬物動態が同一ですので同一製品と思われます。
薬物動態は、水ありでの飲んだ場合は非常に先発品と近い薬物動態をとります。水なしで飲んだ場合はTmaxが42分ほど先発より遅くなりますが、それ以外の指標は先発品とそん色ないと思われます。
添加物:先発には含まれていない「炭酸マグネシウム、ステアリン酸Mg、l-メントール」が含まれています。
メントールが入っているので清涼感がある感じです。
薬物動態は水ありで飲んだ場合も、水なしで飲んば場合も、どちらも先発品との差はAUC・Cmaxが4%以内に入っています。
チョコレート風味
添加物:先発には含まれていない「軽質無水ケイ酸、カルミン、リボフラビン、酸化チタン、ステアリン酸Mg、合成ケイ酸アルミニウム、ヒドロキシプロピルスターチ、グリセリン、キサンタンガム、グリセリン脂肪酸エステル」が含まれています。
水あり、水なしを問わず、先発品に近い薬物動態をとります。
添加物:先発品にはふくまれていない「含水二酸化ケイ素、低置換プロピルセルロース、タウマチン(人口甘味料)」が含まれます。
比較的、先発と添加物リストが近い印象を受けます。
水あり、水なしを問わず、AUCが7%ほど先発品よりも高い薬物動態を示します。
添加物:先発には含まれていない「バニリン・エチルバニリン(バニラ風味の香料)、メタルケイ酸アルミン酸Mg」が含まれています。バニラ風味なのでしょう。添加物リストは先発に近い印象です。
水なしで飲んだの半減期が3.6時間となっており(先発品は5.2時間)、この値のみが突出して目につきますが、AUC,Cmaxに関しては先発比±10%程度となっています。
添加物:先発には含まれていない「ステアリン酸Mg」が含まれています。
添加物リスト的には一番先発品に近い製剤です。
薬物動態は水あり・水なしを問わずすべてのデータが先発比90~100%の間にありますので、先発に近い薬物動態をとる製剤といえます。
添加物:先発には含まれない「クエン酸ナトリウム水和物、ステアリン酸Mg、その他4成分」が含まれています。
OD錠としては添加物の量が少ない製剤に思われます。
上記3メーカーから発売されるシロドシン錠の薬物動態が同一ですので同一製品と思われます。
先発品と比較して、AUCが13%高い(体の中を流れる薬の成分の量が先発より13%多い)
Tmaxが小さい(効き目が最大となる時間が、先発品より20分ほど早い)
添加物:先発(トウモロコシデンプン)を使用しているのに対して、部分アルファー化デンプンを使用している。それ以外の添加物は先発と同じ
上記3メーカーから発売されるシロドシン錠の薬物動態が同一ですので同一製品と思われます。
Tmaxが先発と比較して24分ほど長い(効き目がピークに達するまでに時間がかかる)
半減期が先発と比較して48分短い
添加物:先発には含まれていない「アルファー化デンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、黄色5号、マクロゴール、酸化マグネシウム」が含まれています
上記2メーカーから発売されるシロドシン錠の薬物動態が同一ですので同一製剤と思われます。
薬物動態は先発と比較してAUCとCmaxは先発と比較して5%前後
添加物:先発には含まれていない「部分アルファー化デンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース」が含まれています
薬物動態が先発品に近い
添加物:先発には含まれていない「アルファー化デンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース」が含まれています
薬物動態が先発品に非常に近い
添加物:先発には含まれていない「部分アルファー化デンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース」が含まれています