東邦ホールディングス傘下のファーマみらいが運営する共創未来薬局2店舗が「保険指定取り消し相当の行政処分」となりました。(厚生労働省関東信越厚生局)
上記2店舗は、他の薬局で実施された調剤を、それぞれの薬局で調剤する「付け替え」を行うことにより、不正な処方箋の集約を行い、調剤基本料3で請求すべきものを調剤基本料1として請求していることが判明し行政処分となりました。
その他にも、処方箋原本を確認せずに、調剤を行い、対面による医薬品の情報提供および指導を行っていないにも関わらず、調剤報酬を不正に請求していた。
また、在宅で療養を行っている患者であって、通院が困難なものでない患者であるにもかかわらず、通院困難なものとして、調剤報酬を不正に請求したい事例も明らかとなっています。
監査で判明した不正件数、金額は以下の通りです。
共創未来 黒埼山田薬局:不正件数3611件、不正請求額:105万1380円(監査期間:17日間)
共創未来 下門前薬局:不正件数:2380件、不正請求額:53万6693円(監査期間:16日間)
尚、監査で判明した以外の部分についても不正請求があったものについては、監査の日から5年前まで遡り、保険者等へ返還させることとしています。
匿名の者から「不正な処方箋の集約を行っている」と情報提供があったとしています。
共創未来薬局による不正は2021年8月19日「共創未来うおづすみれ薬局」にて同様の「付け替え調剤」が行われており、本来「調剤基本料3」を算定すべきところを「調剤基本料1」の施設基準に適合していると虚偽の届け出を行っていました。(東海北陸厚生局)
2021年12月23日「 共創未来 松川薬局」でも同様の「付け替え」により調剤基本料1を算定していた事例が「東北厚生局」により報告されております。