インフルエンザ治療薬“ゾフルーザ錠”が3月14日発売

インフルエンザ治療薬“ゾフルーザ錠”が3月14日発売

 

2018年3月7日、中央社会保険医療協議会 総会においてインフルエンザ治療薬“ゾフルーザ錠”の薬価が了承されました。医薬品の卸へ確認したところ2018年3月14日発売開始ということです。

ゾフルーザ錠10mg:1507.5円

ゾフルーザ錠20mg:2394.5円

インフルエンザ治療薬の薬価比較

成人使用量(2019年1月現在)

タミフルカプセル75mg10カプセル:2720円

リレンザ吸入5mg20ブリスター:2942円

イナビル吸入20mg2キット:4279.8円

ラピアクタ点滴静注300mg:6216円

ゾフルーザ錠20mg2錠:4789円

ゾフルーザ錠が薬価収載される、発売は2018年3月14日

ゾフルーザ錠の薬価には、有用性加算5%と先駆け審査指定制度加算10%がついているため同効薬の中でも薬価が高めに設定されます。薬価については「ゾフルーザ錠は新規作用機序の薬であり、既存薬のウイルス排出の中央値は2、3日だが、今回は1日であり、明らかにウイルス排出器官が短くなり、家族への感染抑制等も期待されるので10%加算がついた」と説明されています。(イナビルにも有用性加算10%が加算されています)

ゾフルーザ錠の効果について

ゾフルーザ錠の薬価収載は先駆け審査指定制度を利用したことと、季節性を考慮して緊急収載という結果となりました。厚生労働省の発表では今季のインフルエンザはピークアウトしたということですが、小児科関連の薬局では依然として抗インフルエンザ治療薬が払い出されております。緊急収載となったゾフルーザ錠は3月14日発売ということなので市場動向・流通性・卸の在庫量がどの程度なのか気になるところです。

ゾフルーザ錠の用法および用量

 

成人および12歳以上の小児には20mg2錠(40mg)を単回投与する。ただし体重80kg以上の患者には20mg4錠(80mg)を単回投与する。

出産前の妊婦がインフルエンザワクチンを接種すると、乳児のインフルエンザ感染リスクを低下させる

12歳未満の小児には

体重10~20kg未満:10mg1錠を単回投与

体重20~40kg未満:20mg1錠を単回投与

体重40kg以上:20mg2錠を単回投与

海外で使用されていないイナビル吸入粉末剤はインフルエンザ治療に効果が「ある」のか「ない」のか

ojiyaku

2002年:富山医科薬科大学薬学部卒業