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分包紙と分包紙をホチキス留めする方法

分包紙と分包紙をホチキス留めする方法

在宅患者様の薬を準備するときに、1包化された錠剤と1包化された散剤をホチキスで留るという作業をすることがあります。複数の分包紙をホチキスで留める作業は細かな作業で時間もかかってしまうのですが、可能な限りスピーディーに行う方法はないか検討してみました。
注:“ホチキス留め“は危険ということで”針なしホチキス“や”テープのり“で代用するケースもあるようです。

上記の写真では
錠剤の1包化(分包紙70mm幅):赤い線
散剤の分包(分包紙70mm幅):黒い線
と仮定して、2つの分包紙を重ねた後にホチキス留めを行うという想定で記します。

PTPシートから錠剤をバラす方法

複数の分包紙をホチキス留め後は、分包紙を1回分ずつミシン目でカットする作業が必要ですので、ミシン目をそろえることを意識して以下の作業を記します。

①の部分のミシン目をそろえます
②部分をホチキスで留めます
③の部分のミシン目をそろえます
④の部分をホチキスで留めます
⑤の部分のミシン目は、9割方そろっていますので、さらっと合わせます(④でホチキス留めしているため)。
⑥の部分をホチキス留めします

上記の手順を1サイクルとします。ミシン目をそろえる手順を1つ割愛できます。

以下続けますと
⑦の部分のミシン目をそろえます
⑧の部分をホチキス留めします
⑨の部分のミシン目は9割方そろっていますのでさらっと合わせます
⑩の部分をホチキス留めします

1包化予製をどのように考えるか

ホチキス留めする分包紙の日数が長いほど、効率的に私は感じております。

すべてのホチキス留めを終えた後は、ミシン目に沿って切り離します。
切り離す方法は、手で慎重にミシン目を切り離す方法と、ハサミでカットする方法があります。ハサミでカットする場合は黄色矢印の方向から半分ほどまでハサミでカットして、残り半分ほどをミシン目に沿って手で切り離すと作業がはやいかもしれません。

 

再度記しますが、“ホチキス留め“は危険ということで”針なしホチキス“や”テープのり“で代用する方法があるようです。ホチキスを使うことの危険性に関しては患者様のご希望に沿うことが最優先されるかと思います。

ojiyaku

2002年:富山医科薬科大学薬学部卒業