帯状疱疹予防ワクチン“シングリックス筋注用”が医薬品として承認申請
グラクソスミスが開発した帯状疱疹予防ワクチン“シングリックス筋注用”が2018年3月2日の薬食審医薬品第二部会において医薬品として承認されました。
既存で使用されていた帯状疱疹予防ワクチン(乾燥弱毒性水痘ワクチン「ビゲン」)は生ワクチンであったのに対して、シングリックス筋注用は遺伝子組み換えワクチンとなっています。臨床データを確認してみると
シングリックス筋注用の臨床データ
70歳以上の被験者(14800名以上)に対してシングリックス筋注用を2回(初回と2か月後)に筋肉内注射した結果、プラセボと比較して90%の有効性が実証されました。また50歳以上の成人を対象としたデータ(被験者16000名以上)においても同様の結果が報告されております。
さらに帯状疱疹後の神経性障害の予防効果についても実証されており、70歳以上の成人において神経性障害の予防効果は89%、50歳以上の成人においては91%の予防効果が示されています。
帯状疱疹後の神経性障害については、既存の発症者を対象としているのではなく、あくまでも予防効果(未然に防ぐ)についての報告です。
シングリックス筋注用は海外では2016年11月に欧州で、2017年11月に米国で医薬品として承認されております。