武田「乾燥弱毒生麻しんワクチン」を4月23日から出荷調整
武田薬品はGWを前に、4月23日より「乾燥弱毒生麻しんワクチン「タケダ」を出荷調整することを公表しました。
麻しんに関しては、2018年3月に沖縄県で外国人旅行者が「麻しん」と診断を受けた後、県内における麻しんの感染が拡大していることが報道されています。
沖縄県の報告によると台湾からの旅行者が「麻しん」と診断をうけて以降、患者が利用した施設で接触した人を中心として麻しんの感染が拡大しています(4月25日現在72例(調査中を含む))。
愛知県における麻しん患者発生状況(2018年4月25日)
4月に入ると愛知県内で麻しんの感染報告が相次いでおり、4月24日現在で8例が報告されています。年齢層は1〜30歳代であり沖縄旅行歴はなく、医療従事者および受診者が発症しています。
(愛知県内の過去の麻しん発症患者数は平成29年の1年間で1例、平成30年1~3月までで1例、4月に入って8例と急増しています)
沖縄県・愛知県を中心として麻しんの患者数が増加する中で、GWで海外旅行を予定している人が「麻しんワクチンの予防接種」を希望したことでワクチンの需要が増えため武田薬品は出荷調整に入ったとしています。
麻しん(はしか)の弱毒性ワクチンとしては
- はしか生ワクチン「北里第一三共」
- ビゲンCAM(田辺三菱)
- 乾燥弱毒生麻しんワクチン「武田」
という3剤が販売されておりますので、武田薬品以外から販売されている品目に需要が集中しそうです。