おじさん薬剤師の日記

調剤薬局で勤務するおじさんです。お薬のはたらきを患者様へお伝えします

パーキンソン病治療薬 出荷調整

スタレボ配合錠/アゾルガ配合懸濁性点眼液の供給が滞る

投稿日:

スタレボ配合錠/アゾルガ配合懸濁性点眼液の供給が滞る

スタレボ配合錠とアゾルガ配合懸濁性点眼液を製造販売しているノバルティスファーマのホームページを確認したところ11月11日に以下のようなお知らせがありました。

 

「スタレボ配合錠L50/L100」は12月上旬以降、供給が滞る可能性がございます。

「アゾルガ配合懸濁性点眼液」は11月中旬以降、供給が滞る可能性がございます。

stalevoL

stalevoL

その理由としては、製品の原薬を海外の工場で製造しているが、医薬品製造に関する海外当局による調査後の更新手続きが完了しておらず、本原薬を用いた製剤の出荷が滞っているためとしています。

当該製造所の医薬品製造に関する更新手続きが完了するまでの間、新たに本製品を出荷することができないため、国内でも欠品する可能性が出ており、現在のところ、具体的な供給再開時期は判明していない。目処が立ち次第、改めて案内する予定

 

上記の内容を見る限り、「原薬があるが、原薬調査後の更新手続きが終わらないため、その原薬を使用してつくった製品の出荷ができない」という状況のようです。海外で作っているため、製造している当局の仕事次第といった感じでしょうか。

-パーキンソン病治療薬, 出荷調整
-アゾルガ配合懸濁性点眼液, スタレボ配合錠, 出荷調整, 原薬

執筆者:ojiyaku


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

tab6

エフピーOD錠からアジレクトへ切り替える際に14日間の間隔をあける理由

エフピーOD錠からアジレクトへ切り替える際に14日間の間隔をあける理由   パーキンソン病治療薬”アジレクト“の販売開始から1年が経過し、外来での長期処方が可能となったことをうけて、これまで …

Parkinson

採血によりパーキンソン病の原因タンパク「αシヌクレイン」を検出可能に(2023/6/3)

採血によりパーキンソン病の原因タンパク「αシヌクレイン」を検出可能に(2023/6/3) 順天堂大学大学院神経学の研究者によりパーキンソン病やレビー小体型認知症、多系統萎縮症の原因物質の一つと考えられ …

mao-b

添付文書にはMAO阻害薬禁忌ではなくMAO-B阻害薬禁忌と書いてほしい

添付文書にはMAO阻害薬禁忌ではなくMAO-B阻害薬禁忌と書いてほしい   2022年6月にメジコン錠の添付文書が改訂され、禁忌の欄から「MAO阻害剤」の記述が削除されて、併用注意の欄に「選 …

LANSAP-selling discontinued

武田薬品ランサップ・ランピオン・ポリトーゼカプセル・顆粒、一部包装販売中止

武田薬品ランサップ・ランピオン・ポリトーゼカプセル・顆粒、一部包装販売中止   武田薬品工業は2018年7月2日、ランサップ、ランピオン、ポリトーゼカプセル・顆粒の販売中止を発表しました。ま …

tyuusya

iPS細胞を用いたパーキンソン病の治療 が承認申請されました(2025/8/6)

iPS細胞を用いたパーキンソン病の治療 が承認申請されました(2025/8/6) 住友ファーマ株式会社と株式会社RACTHERAは、進行期パーキンソン病のオフ時運動症状改善を効能・効果とする、非自己i …