おじさん薬剤師の日記

調剤薬局で勤務するおじさんです。お薬のはたらきを患者様へお伝えします

パーキンソン病治療薬

パーキンソン病治療薬ハルロピテープ(ロピニロール)について

投稿日:2019年7月20日 更新日:

パーキンソン病治療薬ハルロピテープ(ロピニロール)について

 

2019年8月1日の薬事・食品衛生審議会 医薬品第一部会にて、パーキンソン病治療薬の貼り薬“ハルロピテープ”が承認されました。パーキンソン病治療薬としては大塚製薬が販売しているニュープロパッチに続いて2剤目となります。

ハルロピテープが新薬として審議

ハルロヒテープについて

ハルロピテープは、久光製薬がHP-3000という開発コードで国内臨床試験を行っていた製品で、全身性の経皮吸収型の貼付剤であり、安定した血中濃度を持続させることを目的として開発された製品です。国内販売に関しては協和発酵キリンがライセンスを獲得しています。

 

ハルロピテープの主成分“ロピニロール”に関しては、飲み薬“レキップ錠/レキップCR錠”またはその後発医薬品として使用実績があります。パーキンソン病が進行すると薬を飲み込みにくくなる方が多くおられますので(嚥下困難)、飲み薬から貼り薬へ移行することは往々にしてありえます。

HP-3000-hisamitsh

HP-3000-hisamitsh

また、パーキンソン病を支援する家族や医療スタッフとしましても、貼り薬という剤形は使用したかどうかを目視で確認できますので、飲み忘れ・使い忘れを防止する観点からも有益な製剤かと思います。(飲み薬の場合、本人が飲んだかどうか忘れてしまうケースもあります)

 

ハルロピテープに関する国内臨床試験データは、レボドパを服用しているパーキンソン病患者さんを対象としてハルロピテープを1日1回貼付した場合、プラセボ群と比較して統計学的に有意な改善が確認されており、既に承認されている飲み薬と比較して非劣勢が確認されております。安全性に関しては問題となる副作用は認められていないと久光製薬は報告しています。

HP-3000ハルロピテープ国内第Ⅲ相比較臨床試験結果の概要

神経内科におけるリボトリールの効果について

ハルロピテープの同類薬には大塚製薬が製造販売しているニュープロパッチというパーキンソン病の貼付薬が使用されておりますが、貼付部位のかぶれ・かゆみがしばしば見受けられます。

 

貼付薬関連の皮膚障害にヒルドイドソフト軟膏などを使用している患者様を多く見かけますが、貼り薬の製造販売に実績がある久光製薬が手掛けたハルロピテープは効能効果に加えて、長期間使用した時の皮膚障害リスクがどの程度抑えられているかというあたりもポイントになるかと思われます。

-パーキンソン病治療薬
-ハルロピテープ, パーキンソン病, ロピニロール, 久光, 貼り薬

執筆者:ojiyaku


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

NOURIAST

米国FDAがノウリアストを承認

目次 米国FDAがノウリアストを承認ノウリアスト錠の薬理作用ノウリアスト錠 米国FDAがノウリアストを承認   2019年8月27日、米国FDAはウェアリングオフ現象が生じているパーキンソン …

薬局にて「食べ物の味がわからない」(味覚異常)の訴えがあった場合

目次 薬局にて「食べ物の味がわからない」(味覚異常)の訴えがあった場合口腔衛生においを感じるかどうか食事内容を確認薬剤性の味覚異常口の中が苦く感じることで味覚異常を訴えるケース薬を飲むことで唾液量が低 …

Clonazepam-1

神経内科におけるリボトリールの効果について

目次 神経内科におけるリボトリールの効果についてリボトリール錠の特徴痙攣治療ジストニア(筋収縮による運動障害)ムズムズ感の治療レム睡眠行動異常症 神経内科におけるリボトリールの効果について Clona …

parkinson-guidline

パーキンソン病患者のレビー小体(タンパク質の異常凝集)にはアミロイド線維を含む

目次 パーキンソン病患者のレビー小体(タンパク質の異常凝集)にはアミロイド線維を含むパーキンソン病の治療薬についての比較データまとめL-ドパメネシット配合錠(レボドパ100/カルビドパ10)とマドパー …

parkinson-disease-yakureki

パーキンソン病患者さんにDO処方が続く場合の薬歴内容

目次 パーキンソン病患者さんにDO処方が続く場合の薬歴内容レボドパ製剤ドパミンアゴニスト麦角系ドパミンアゴニスト パーキンソン病患者さんにDO処方が続く場合の薬歴内容 神経内科経の薬剤を手にする機会が …