追記2020年12月10日
厚生労働省は2020年12月10日、後発医薬品など94成分280品目の薬価基準追補収載を官報告示しました。翌日12月11日付けで収載されます。
2020年12月11日発売後発医薬品(官報)
リリカのジェネリック医薬品の薬価はリリカの33%となりました。
プレガバリンOD錠25mg:21.8円
プレガバリンOD錠50mg:30.0円
プレガバリンOD錠75mg:36.3円
プレガバリンOD錠150mg:50.1円
後発医薬品問題でトラブルが多い日医工は安定供給体制を確保することが難しいということから2021年3月に発売予定としています。
イクセロンパッチ/リバスタッチパッチのジェネリック医薬品の薬価は先発比で43~44%程度の薬価となりました。(イクセロンとリバスタッチは薬価がもともと微妙に異なります)
リバスチグミンテープ4.5mg:137.1円
リバスチグミンテープ9mg:154.2円
リバスチグミンテープ13.5mg:165.2円
リバスチグミンテープ18mg:173.4円
追記:2020年12月4日
2020年12月発売のジェネリック医薬品の発売日について、医薬品卸へ確認したところ12月11日金曜日であることがわかりました。
また、リリカOD錠のジェネリック医薬品が各社から発売となりますが、リリカOD錠特有の苦みをマスクするためでしょうか、各社から発売されるプレガバリンには”〇〇風味”が香料として加味されていましたがので下記します。
プレガバリンOD錠の風味リスト
柚子風味:ファイザー、科研、ニプロ、JG、三笠、YD
オレンジ風味:アメル
コーヒー風味:武田テバ
イチゴ風味:日医工、
グレープフルーツ風味:明治、ケミファ、DSEP、NPI
メントール風味:サワイ
追記
2020年9月1日
ディレグラ配合錠のAG薬(オーソライズドジェネリック)が日医工株式会社から発売されること同社のHPで公開されました。
プソフェキ配合錠「SANIK」
製造販売元:日医工サノフィ株式会社
販売元:日医工株式会社
発売時期は12月を予定しています。
ディレグラ配合錠のAG薬「プソフェキ配合錠「SANIK」」を日医工が発売
厚生労働省は2020年8月17日、製薬会社が承認申請していた12月発売予定となる後発医薬品(リリカ、イクセロンパッチのGEなど)について承認しました。
(12月薬価追補収載分)
今回、初めて承認される成分は以下の4成分です。
・リリカ(プレガバリン)
・イクセロンパッチ/リバスタッチパッチ(リバスチグミン)
・コンプラビン配合錠(クロピドグレル/アスピリンの合剤)
・スープレン(デスフルラン):吸入麻酔
リリカは2010年に発売され、2018年4月に再審査機関を終えています。物質特許も2017年10月に切れていましたが、リリカを製造しているファイザーが「用途特許」が2022年7月まで有効と主張していましたが、2020年8月に特許庁が「用途特許は無効」という判断を下したという経緯がありました。
後発品の承認取得は22社です。リリカを販売しているファイザーの子会社「ファイザーUPJ」からAG薬が発売される見通しです。
先発品にはない規格であるプレガバリンOD50mg錠を5社(日医工・武田テバファーマ・小林化工・陽進堂・三笠)が承認を取得しました。
認知症治療薬「イクセロンパッチ/リバスタッチパッチ」のジェネリック医薬品(リバスチグミン)には11社程度が承認を取得しています。イクセロンパッチ/リバスタッチパッチについては、2019年に”かぶれ対策”としてシリコン系基剤から新基剤へ変更した経緯がありました。2020年12月に発売されるジェネリック医薬品について、各社のかぶれ対策が注目かもしれません。
コンプラビン配合錠の後発医薬品(ロレアス配合錠)は日医工サノフィ・日新製薬・キョーリンリメディオの3社が取得
スープレンの後発遺品はバクスターの子会社「バクスター・ファーマ」1社が取得しています。(AGかどうかは不明)
ファイザーUPJ(ファイザーの子会社)は以下の3品目のAG承認(後追いAG)を取得しています。
ドキサゾシン(カルデナリンのAG)
エレトリプタン(レルパックスのAG)
アムロジピン(ノルバスクのAG)
後追いAGは先発品と全く同じ製剤でありながら、既存の後発医薬品よりも薬価が低く設定されるケースが多く、”後発嫌い”の患者様に対してもおすすめしやすい製品というイメージです。
第一三共エスファはメマリードライシロップのAGであるメマンチン塩酸塩ドライシロップ2%の承認を取得しています。