おじさん薬剤師の日記

調剤薬局で勤務するおじさんです。お薬のはたらきを患者様へお伝えします

厚生労働省

重複投薬等を医療機関へ報告するイメージについて

投稿日:

重複投薬等を医療機関へ報告するイメージについて

 

重複投薬相互作用等防止加算とは別に「重複投薬」を医療機関へ「報告」するという薬局業務が厚生労働省にて検討されておりますので、その概要を以下に記します。

 

重複投薬防止にむけて厚労省が新たなスキームを提示

 

医療機関が患者様の重複投薬を確認しやすいよう、薬局で患者の服用薬に関する「一覧表」などを作成、それを医療機関に報告するというイメージです。

tyoufuku

tyoufuku

お薬手帳や患者さん本人・家族からの聞き取りを行い、服用中の薬剤やその服用期間、処方医療機関等を把握し、一覧表を作成して医療機関に報告する(必要に応じて処方医に処方背景等を確認する)

 

上記の業務は、レセプト情報を活用して重複投薬等の可能性がある患者を医療保険者が抽出して、服用状況を患者へ連絡することが起点となります。情報を得た患者(複数の医療機関を受診している)が「かかりつけ医」へ薬の相談を行います。それを受けて「かかりつけ医」が処方薬の一元把握を目的として薬局へ「重複確認等を薬局へ依頼」することが、大まかな流れとなります。

tyoufuku-houkoku

tyoufuku-houkoku

-厚生労働省

執筆者:ojiyaku


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

AG薬が発売された薬の薬価をどんどん下げましょうというルールについて

AG薬が発売された薬の薬価をどんどん下げましょうというルールについて   2019年6月26日、厚生労働省の中央社会保険医療協議会薬価専門部会にて、薬価算定に関する話し合いが行われます。話し …

yakuzaisi-todokede

2年に1度の薬剤師の業務従事者届をオンラインでしてみたい(2022/12/25)

2年に1度の薬剤師の業務従事者届をオンラインでしてみたい(2022/12/25) 薬剤師は2年に1度、業務従事者届を住所地の保険所または従事地の保健所へ届け出るルールなんですよね。 2023年1月16 …

kakarituke60%

かかりつけ薬剤師を配置している薬局を2022年度までに60%とする

かかりつけ薬剤師を配置している薬局を2022年度までに60%とする   2018年12月10日、経済財政諮問会議において 「新経済・財政再生計画改革工程表2018(原案)」 が開示されました …

tab3

陽進堂「ニザチジン錠150mg「YD」からNDMA検出のため一部ロット回収(2023/10/26)

陽進堂「ニザチジン錠150mg「YD」からNDMA検出のため一部ロット回収(2023/10/26) 陽進堂は「ニザチジン錠150mg「YD」についてモニタリングを実施したところ、製造から30カ月を経過 …

nouhin-denpyuo (1)

調剤薬局における書類の保管期間(エクセルダウンロードあり)

調剤薬局における書類の保管期間(エクセルダウンロードあり) 厚生労働省は処方箋と調剤録の保存期間を2024年7月25日に、これまでの3年間から5年間に延長しましたよね。 保管期間が5年間に延長となった …