イメンドカプセルのジェネリック医薬品「アプレピタントカプセル」について
2019年12月、イメンドカプセルのジェネリック医薬品「アプレピタントカプセル125mg/80mg」が沢井製薬と日本化薬から発売されました。
沢井製薬株式会社と日本化薬株式会社はアプレピタントカプセルを共同開発しており、安定性試験、生物学的同等性試験を実施し、共同グループとして実施したデータを共有しておりますので、この2社が発売した製品は同一製品と言えます。(外観包装は異なりますので、見た目は違います)以下に先発品のイメンドカプセルと後発品の比較データを記します。
イメンドカプセルとアプレピタントカプセル「サワイ」を比較
添加物
125mg製剤、80mg製剤ともに先発と後発の添加物は同じです。
カプセルのサイズ
イメンドカプセル125mg:カプセルサイズ1号(19.3㎜)
アプレピタントカプセル125mg:カプセルサイズ2号(17.8㎜)
イメンドカプセル80mg:カプセルサイズ2号(17.8㎜)
アプレピタントカプセル80mg:カプセルサイズ3号(15.8㎜)
カプセルサイズは後発品の方がひと回り小さいサイズとなっておりますので、先発と比べて飲みやすい剤形となっています。
薬物動態(効き目)
イメンドカプセル125mgを飲んだときに体内に取り込まれる総量(AUC)を100%とすると、アプレピタントカプセル125mgは96%程度の吸収率であることが報告されています。
服用後の最高血中濃度(Cmax)については、イメンドカプセル125mgを飲んだ時を100%とすると、アプレピタントカプセル125mgでは93%程度の最高血中濃度を示しています。
値段(2019年時点)
イメンドカプセル125mg:4998.7円
イメンドカプセル80mg:3408.9円
アプレピタントカプセル125mg:2025.1円
アプレピタントカプセル80mg:1381円
ここまでのデータより、アプレピタントカプセルは先発と比べて、カプセルサイズが小さく、値段が半額以下であり、薬物動態(効き目)は、先発とほぼ同等であることかがわかります。
販売包装に関しては、先発品のイメンドカプセル125mgが3カプセル(PTP)包装を発売していたのに対して、後発品のアプレピタントカプセル125mgでは6カプセル(PTP)包装が最小包装であるため、医薬品を購入する病院や薬局にとっては包装単位が気になるところかもしれません。