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オイラックスクリーム10%の効果を患者さんにお伝えする

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オイラックスクリーム10%の効果を患者さんにお伝えする

皮膚科門前の薬局で勤務していると週に数回オイラックスクリーム10%を患者さんにお渡しすることがあります。「かゆみ止めです」と、お薬の説明書きに記載されていますが、その薬効について具体的な記載はありません。ステロイドでも抗ヒスタミン剤でもないオイラックスの効果を具体的にお伝えする方法について調べてみました。

オイラックスクリームの主成分であるクロタミトン含有医薬品リスト


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オイラックスクリーム10%(一般名:クロタミトン)
患部に塗布すると、74%の有効率で皮膚疾患(湿疹、蕁麻疹、掻痒感、皮膚炎など)の症状の改善が認められています。
(すぐれた鎮痛作用を有するとIFの開発経緯に記載されています)

一般には、皮膚の軽い約熱感を与え、温覚にたいする刺激が競合的に掻痒感を消失させるために痒み止めの効果があると考えられています。この作用は抗ヒスタミン作用でも、局所麻酔作用でもなく作用機序は不明です。

インタビューフォームには他剤との比較データの記載はなく、皮膚にヒスタミン1000倍液を用いて生じた掻痒感に対して優れた鎮痒作用を示すという記述だけがあります。また、その基剤には脂肪分が少なく皮膚に吸収されやすい(バニシングクリーム様成分)を使用していて、皮膚への浸透を高めています。

オイラックスクリームに関する鎮痒作用について調べてみても、具体的な薬理作用にたどりつくことができませんでした。しかし、オイラックスクリームの成分であるクロタミトンに関しては、多くの外用薬に添加物として使用されていることがわかりました。具体的な品目名としては

・ロキソニンパップ100mg
・モーラスパップ30mg・モーラスパップ60mg
・マイザークリーム0.05%
・フェルナビオンパップ70
・トランサミン散50%(内服薬)
・セルタッチパップ70
・タッチロンテープ20・タッチロンテープ40
・エクラープラスター
・アンフラベート0.05%クリーム・ローション
・アドフィードパップ40mg・アドフィードパップ80mg などです
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上記薬剤には添加物として「クロタミトン」が含まれています。各製薬メーカーがクロタミトンを添加した理由および添加濃度は不明です。クロタミトンがもつ鎮痒作用を利用して、外用薬塗布による痒みを防止することを狙った添加かもしれません。

また、痛み止めの貼り薬を使用した時に貼付部位が少し熱く感じることがあります。その理由は一般的にはNSAIDSによる患部の血管透過性亢進および血管拡張作用だと思われますが、もしかしたらクロタミトンの効果が極微量はたらいていることもその要因かもしれません。いずれにしてもクロタミトンの濃度不明のため推測にすぎませんが、思った以上に多くの薬剤の添加物としてクロタミトンが使用されていることがわかりました。

疥癬診療ガイドライン
「オイラックスクリーム(クロタミトン):作用機序は不明であるが、疥癬の病原寄生虫であるヒゼンダニに対して毒性を示す(保険適応外)。オイラックス塗布後24時間で洗い流し、5日間繰り返せばいとされるが、実際には10~14日間程度の塗布が必要である。」
と記載されています。

もともとオイラックスの主成分であるクロタミトンはウサギの疥癬病巣から分離した病原中であるウサギキュウセンヒゼンダニを死滅させることが証明され、寄生虫滅殺作用および鎮痒作用に優れているという報告から発売された経緯がありますので、薬理作用は不明で保険適応もありませんが、疥癬には有効であることはうかがえます。

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まとめ
患者さんにオイラックスクリームをお渡しするときにお伝えすること
「この薬はかゆみ止めのお薬です。塗った場所が少しほかほかと温かく感じることがあるかもしれません。この温感を利用して皮膚の痒みを相殺する効果が期待できる薬です。一般的なかゆみ止めであるステロイドという成分は含んでおりません」

★オイラックスHクリームにはH:ヒドロコルチゾン(一番弱いステロイド)が含まれていますので上記説明は該当しません。

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