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感音難聴治療薬FX-322について

感音難聴治療薬FX-322について

 

感音難聴治療薬FX-322の開発および独占権をアステラスが取得したことを公開しました。

感音難聴治療薬FX-322は米国で第1/2相臨床試験が完了した医薬品の候補段階の製品です。今後2019年末に第2a相臨床試験が行われることが予定されています。

 

FX-322はは注射剤であり、鼓室(鼓膜の内側の腔室)に1回の注射を行う製剤です。

FX-322は体内に既に存在する内耳前駆細胞を活性化して、有毛細胞の再生を誘導することで感音難聴を治療する製剤です。有毛細胞は一度損傷すると自発的には再生しないという特徴があります。

 

FX-322を投与された被験者において、複数の聴覚機能が改善され、重篤な有害事象がない事が報告されました。

 

全世界的には聴覚障害のある成人は8億人以上いるといわれており、そのうちの90%が感音難聴の影響があるといわれておりますので、FX-322は非常に有益な薬剤となる可能性を秘めております。

FX-322

感音難聴治療薬FX-322

ojiyaku

2002年:富山医科薬科大学薬学部卒業