1992年から2021年までの29年間で勃起時の陰茎長が24%増加した解析
The World Journal of Men’s HEALTHという雑誌に興味深いデータが公開されていましたので下記します。
1992年~2021年までの29年間について、男性器(陰茎)の長さに関する報告を調査した結果、勃起時の陰茎長が24%増加していたという報告です。
調査対象
1942年~2021までの期間に発表された5万5761人の男性器に関する報告をまとめたデータです。
全データの平均値としては
弛緩長:8.7cm(8.16~9.23cm)
伸展長:12.93cm(12.48~13.39cm)
勃起長:13.93cm(13.2~14.65cm)
とされていました。
測定値は地域によりバラツキがみられました。
例えばですが、アジア地区の平均データを見てみると
弛緩長:7.23cm(6.31~8.14cm)
伸展長:11.6cm(11.02~12.17cm)
勃起長:11.74cm(10.18~13.29cm)
という感じで、全地域の中で一番小さい値となりました。
一方で、弛緩長が一番大きな値となったのは南アメリカ地区の平均データで
弛緩長:11.00cm(7.72~14.28cm)
伸展長:14.34cm(11.02~16.86cm)
勃起長:14.50cm(11.4~17.60cm)
という感じです。地域差が大きいことがわかります。
勃起時の平均値のイメージとしては
アジア<ヨーロッパ<北南アメリカ<アフリカ<オセアニア
という感じでしょうか。
ここまではある意味でイメージ通りかなぁと思うのですが、今回の方向で興味深い点は全地域において報告された期間が最近であればあるほど勃起時の平均長がUPしているという点です。
1990年~1999年の平均勃起長:13.12cm(11.15~15.09)
2000年~2009年の平均勃起長:13.56cm(12.44~14.67)
2010年~2021年の平均勃起長:14.55(13.86~15.23)

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地域や年齢、人口を調整した結果、勃起時の陰茎長は過去29年間で24%増加していたことが報告されました。
この理由については不明なのですが、筆者らの見解では「思春期を迎える時期が若年化していることが、関連しているのではないか?」と述べています。
より早い思春期の成長が、陰茎長を含む体格の増大と関連している可能性を示唆しています。
実際、精子数や血清テストステロン値の減少、精巣腫瘍の割合などは環境、生活習慣への暴露に起因することが過去に報告されています