トランスジェンダーとシスジェンダーにおける障害保有比率について
トランスジェンダーとシスジェンダーについての障害保有率についての報告がありましたので下記します。
トランスジェンダー:心の性(性自認)と体の性(身体的性)が一致していない人
シスジェンダー:心の性(性自認)と体の性(身体的性)が一致している人
シスジェンダーについては以下のようにデータ区分しています。
生まれた時の体が男性で自身も自分が男性だと思っている人:シスジェンダー男性
生まれた時の体が女性で自身も自分が女性だと思っている人:シスジェンダー女性
余談ですが、私は「シスジェンダー」という言葉を初めて目にしました。
シス:同じ側にモノが集まっている状態
トランス:乗り越えて移動している状態(反対側にある状態)
という意味で、大学の有機化学で学んだ記憶があります。
これまでTVやネットなどで「トランスジェンダー」という言葉は見聞きしていました。良い悪いという話ではなく「トランスジェンダー」が少数派であるために、少数派にだけ特定の呼び名をつけて、多数派には相応の名前を付けないというのは、つり合いがとれませんよね。私は今回の報告をみて「性と体が同じ認識のヒトをシスジェンダー」と呼ぶことを学びました。
トランスジェンダーとシスジェンダーにおける障害保有比率について
調査対象:米国の18歳以上の成人140万43人
シスジェンダー男性:61万2332人(43.7%)
シスジェンダー女性:78万1757人(55.8%)
トランスジェンダー:5954人(0.42%)
対象に関しては「あなたは自分をトランスジェンダーだとおもいますか?」という質問に対して、「はい」と回答した人をトランスジェンダーに分類し、「いいえ」と回答した人をシスジェンダーに分類しています。(シスジェンダーの性別は自己申告です)
シスジェンダーとトランスジェンダーで差が見られた事例
少なくとも1つ機能障害がある
シスジェンダー男性:18%
シスジェンダー女性:24%
トランスジェンダー:30%
異性愛
シスジェンダー男性:96%
シスジェンダー女性:96%
トランスジェンダー:67%
教育就学度
高校以下
シスジェンダー男性:42%
シスジェンダー女性:38%
トランスジェンダー:55%
大学以上
シスジェンダー男性:27%
シスジェンダー女性:28%
トランスジェンダー:16%
世帯年収
25000ドル以下
シスジェンダー男性:23%
シスジェンダー女性:3%
トランスジェンダー:42%
75000ドル以上
シスジェンダー男性:38%
シスジェンダー女性:31%
トランスジェンダー:21%
一人で用事を足すことが困難
シスジェンダー男性:5.42%
シスジェンダー女性:9.11%
トランスジェンダー:15.09%
集中する・記憶する・判断することが困難
シスジェンダー男性:9.03%
シスジェンダー女性:11.07%
トランスジェンダー:22.79%
トランスジェンダーの人々がシスジェンダー男性、トランスジェンダー女性と比較してハンディキャップを有している率は、シスジェンダー男性のほぼ2倍、シスジェンダー女性よりもハンディキャップを有する率が高いことが報告されました。
また、トランスジェンダーは年齢が若いほど障害の率が大きいことが報告されました。