2026年度の診療報酬(短冊)が公開!「薬の安定供給」と「薬局の立地適正化」がポイント

2026年度の診療報酬(短冊)が公開!「薬の安定供給」と「薬局の立地適正化」がポイント


1. 「安定供給」が加算の鍵に!後発品加算は廃止へ

これまでは「ジェネリックをどれだけ使ったか(数量シェア)」が評価されてきましたが、今後は「薬を安定して確保・供給できる体制があるか」が重視されます。

  • 新設:地域支援・医薬品供給対応体制加算

    • 従来の「地域支援体制加算」が名称変更・リニューアルされます。

    • 従来の「後発医薬品調剤体制加算(薬局)」や「後発医薬品使用体制加算(病院)」は廃止され、この新加算に統合・再編される形です。

  • 厳しい「流通ルール」が要件化

    加算を取るためには、単に薬を置くだけでなく、卸売業者との健全な取引が求められます。

    • 単品単価交渉の実施(一括値引き交渉の抑制)。

    • 頻回配送や急配、在庫調整目的の返品を慎むこと。

    • 近隣薬局への分譲実績や、重要薬の1ヶ月分備蓄(努力義務)。

【ポイント】

現場の薬剤師には、在庫管理の徹底だけでなく、地域ネットワークでの「融通し合い」や「情報共有」がこれまで以上に求められるようになります。

2026年度 診療報酬(短冊)


2. 都市部の「門前薬局」に厳しいメス

今回の改定で最も衝撃的なのが、「立地」に対する実質的な規制です。

  • 500m以内の新規開局は「基本料」ダウン

    政令指定都市や東京23区で、既存の薬局から500m以内に新しく開局する場合、処方箋集中率が高いと低い調剤基本料(基本料2)しか算定できなくなります。

  • 「門前薬局等立地依存減算」の新設

    病院のすぐ目の前や、医療モール内への出店に対し、厳しい減算措置が導入されます。

    • 200床以上の病院から100m以内のエリア。

    • 医療モール(複数のクリニックが入る建物)も「1つの医療機関」とみなされ、抜け道が塞がれます。

【ポイント】

「病院の隣で待っていれば患者が来る」というビジネスモデルからの脱却を、国が強力に促しています。


3. 「かかりつけ薬剤師」の仕組みがシンプルに

複雑だった「かかりつけ薬剤師指導料」などが廃止され、「服薬管理指導料」の中での評価に一本化されます。

  • 算定しやすさと質の担保を両立

    • 薬剤師の在籍期間要件が「1年以上」から「6か月以上」に短縮され、柔軟な働き方に対応。

    • 一方で、管理薬剤師には「3年以上の在籍」を求め、薬局としての責任体制を強化。

    • プライバシーに配慮したパーテーション付きカウンターの設置なども義務化されます。


4. バイオシミラー(バイオ後続品)の推進

医療費抑制の切り札として、バイオシミラーの使用促進にも新しい評価がつきます。

  • 「バイオ後続品調剤体制加算」の新設

    薬局での積極的な切り替えが評価されます。

  • 一般名処方加算の見直し

    バイオ医薬品についても、一般名での処方が評価の対象に含まれるようになります。


まとめ:2026年、薬局は「地域の物流拠点」へ

今回の改定案からは、「薬が足りない時に、地域の薬局同士が助け合って患者に薬を届ける体制」を国が本気で作ろうとしている意図が見えます。

また、都市部での過剰な店舗展開にはブレーキをかけ、地方や在宅対応など、真に薬剤師を必要としている場所へリソースを向けさせようとする強いメッセージが込められています。

 

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