AG(オーソライズド・ジェネリック)の薬価が2026年10月以降の収載品目から「先発品と同額」に!

AG(オーソライズド・ジェネリック)の薬価が2026年10月以降の収載品目から「先発品と同額」に!

中医協(中央社会保険医療協議会)から、2026年度の薬価改定に向けた大きな方針が発表されました。

今回の見直しは、物価高騰や物流費の上昇に苦しむ製薬業界にとって「経営の予見性が高まる」前向きな内容が含まれています。特に「最低薬価の引き上げ」「AG(オーソライズド・ジェネリック)の算定ルール変更」は大きな注目ポイントです。

1. AG(オーソライズド・ジェネリック)の薬価が「先発品と同額」に!

今回の改定で最もインパクトがある変更の一つが、AGおよびバイオAGの扱いです。

  • 新しい定義: 「新薬と組成・剤型・製法が同一のもの」を正式にAGと定義。

  • 価格設定: これまで後発品として安く設定されていましたが、特例として「先発品(バイオ先行品)と同額」になります。

  • 適用時期: 2026年10月以降に薬価収載される品目から。

製薬業界側からは「激変緩和」を求める声があったため、2026年6月収載分は見送られ、10月からというスケジュールになりました。

ジェネリック医薬品の薬価収載は年2回ですので、実質2026年12月に薬価収載される品目からAG薬の薬価が先発品と同額となる見通しです。

となると、2026年12月以降はAG薬の新規発売はなくなっていくんでしょうかね。このあたりが注目です。


2. 「最低薬価」を一律3.5%引き上げ!不採算による撤退を防ぐ

長引く原材料費の高騰を受け、これ以上価格を下げられないラインである「最低薬価」が引き上げられます。

  • 引き上げ率: 一律 3.5%

  • 具体例(日本薬局方収載品):

    • 錠剤・カプセル:10.40円 → 10.80円

    • 散剤・顆粒剤(1gあたり):7.70円 → 8.00円

  • 新設: 外用塗布剤(塗り薬など)が新たに対象となり、10.80円/g(局方品)などが設定されました。

【注意点】

ただし、市場実勢価格と薬価の差(乖離率)が極端に大きい品目(12.1%超)は、今回の引き上げ対象からは外れます。「安売りされすぎているものは、まずは適正価格での流通を」というメッセージと言えます。


3. 「不採算品再算定」のルールを明確化

赤字で製造が困難な薬の価格を救済する「不採算品再算定」についても、条件が整理されました。

  • 対象となる薬: 基礎的医薬品、重要供給確保医薬品、代わりのきかない医薬品など。

  • 新ルール: 原価を計算し直して薬価を決めますが、企業の営業利益率は「最大5%」までと制限がかかります。

  • 除外規定: 同じグループの薬全体の平均乖離率が、全ての既収載品の平均を超えている場合は対象外となります。

また、これまでは「類似薬がすべて要件を満たす必要」がありましたが、今後は**「シェア5割以上の類似薬が要件を満たせばOK」**と緩和され、救済を受けやすくなりました。


業界の反応:経営の「予見性」向上に期待

中外製薬の藤原尚也氏(業界代表委員)は、今回の見直しについて「業界の意見を反映いただいた」と評価しています。

特に、これまで課題だった「共連れルール(他品目の価格に引っ張られて薬価が下がる仕組み)」の廃止や、最低薬価の底上げにより、製薬企業が将来の収益を予測しやすくなり、安定供給につながることが期待されています。

まとめ

2026年度の薬価改定は、「薬の安売り競争に歯止めをかけ、必要な薬を安定して作り続けられる環境を守る」という姿勢が強く打ち出された内容となりました。

患者さんにとっては、一部の薬の窓口負担に影響が出る可能性もありますが、それ以上に「必要な薬が手に入らなくなるリスク」を回避するための重要な一歩と言えそうです。

 

先発医薬品と後発医薬品(ジェネリック医薬品)との差額リスト(エクセルダウンロード)

2024年10月以降、選定療養精度が開始となり、先発医薬品を希望される患者さんの負担額が増えました。

ザックリと増額分を説明しますと、先発医薬品と後発医薬品の差額の4分の1分の金額だけ、先発医薬品を希望される患者様の負担金が増額されます。

さらに、この増額分は保険医療の負担額とは別計算となり、「選定療養」という名の「自費」となりますので、選定療養で増額した分に関しては、医療費控除の対象には該当しません。

という背景を経て、2024年10月以降、これまで先発医薬品を希望されていた患者様の中には、後発医薬品への変更を希望する方や、後発医薬品へ変更した場合の負担金額の違いについてご質問をいただくことが増えました。

場合によっては、先発医薬品から後発医薬品へ変更した場合の減額(保険負担による減額のため1~3割)よりも、選定療養によって増額された金額がジェネリック医薬品を希望することによって0円となる場合の方が、負担金の減額が大きかったりもします。

もしかしたら、患者様もご自身で先発医薬品とジェネリック医薬品との差額を自分で計算する機会も増えてくることも想定されます。

薬代は1点10円で計算されており、

薬価(円)から薬剤料(点数)を計算するには、薬価を10で割った点数で計算されます。また、割った後の数字の小数点以下を五捨五超入(ごしゃごちょうにゅう)します。

 薬価 ÷ 10 = 薬剤料(点数)

※薬価合計が15円までの場合は1点。10で割る必要はありません。

ということで、先発医薬品と後発医薬品の差額がそのまま負担金の減額となることは無いのですが、ある程度の予想には利用でます。

ということで、エクセルファイルで、先発医薬品と後発医薬品の差額がすぐにわかるようなシートを作成しました。

GE-sagaku (1)

 

以下にエクセルファイルを添付しますのでご規模の方はダウロードしてください。ブラウザはgoogle chromeを推奨します。

GE薬価差額エクセルダウンロード

 

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