2026年6月発売の初後発品は?エクセルファイルダウンロードあり

2026年6月発売の初後発品は?エクセルファイルダウンロードあり

追記:2026年4月29日

ニプロがSGLT2阻害剤「フォシーガ錠」のAG薬(オーソライズドジェネリック)を2026年6月に追補収載することを発表しました。フォシーガ錠のAGは2026年6月に追補承認され、発売は9月となる見通しです。

2026年4月29日時点ではAG薬の適応症は他のGEと同じで「2型糖尿病」のみです。

フォシーガ錠のGEについては2025年12月に沢井とT’sファーマが既に発売をしていますが、AG薬は発売されておりませんでした。

駆け込みでAG薬が発売となる背景としては、2026年12月以降に発売となるAG薬の薬価は先発品と同じ額になるというルールが設けられるためです。フォシーガ錠はアストラゼネカ社が販売する先発医薬品であり、ニプロはそのライセンスを買い取ってAG薬を販売する予定となっていました。しかし厚生労働省が「2026年12月以降の発売となるAG薬の薬価は先発と同じにします」というルールを急に発表したため、ニプロが駆け込みで発売する運びとなったものと推測します。

2026年6月に追補され、9月に発売となる理由について言及しますと、後発医薬品の追補収載は通常6月と12月の年2回であり、12月の発売となるとAG薬の薬価が先発品と同額となり、発売の意義が見いだせないという背景から追補は6月となるわけです。

また、追補収載された医薬品は3カ月以内に発売を開始しなければならないというルールがあります。ニプロとしては即日(2026年6月中)に発売したいところではありますが、発売してしまうと先発品のフォシーガのシェアを奪うことになるため、先発品の顔を立てるという意味で発売期限のギリギリとなる9月に発売するという状況が示唆されます。

 

厚生労働省は2月16日、新しく15成分55品目の後発医薬品(ジェネリック)を承認しました。そのうち、初めて後発品が登場する「初後発品」は9成分です。

追記:2026年3月に東和薬品の(ラコサミド)(エルトロンボパグ オラミン)が追加で承認されました。リストに追加します。

今回の承認内容のポイントをまとめました。また、エクセルファイルをアップロードしておりますので必要な方は以下からダウンロードしてください。

202602GE-list

1. 最多の10社が参入「ビラノア」

抗アレルギー薬のビラノア錠/OD錠(ビラスチン)は、今回の初後発品の中で最多となる10社が承認を受けました。

  • 参入企業: 第一三共エスファ、辰巳化学、陽進堂、沢井製薬、ダイト、高田製薬、東和薬品、キョーリンリメディオ、日新製薬、Meiji Seikaファルマ

  • 備考: 先発品を共同販売しているMeiji Seikaファルマも承認を得ましたが、これがオーソライズド・ジェネリック(AG)かどうかは現在のところ不明です。

  • 内服薬で収載希望が7品目を超えていますので、薬価算定ルールに基づき先発医薬品の4掛けの薬価となる見込みです。

2. 複数社が参入する主な初後発品

以下の薬剤では、2〜3社が後発品の承認を得ました。

  • デザレックス錠(デスロラタジン):3社(東和薬品、日本ケミファ、沢井製薬)

    • 先発品にはない「OD錠(水なしで飲めるタイプ)」も承認されました。

  • レボレード錠(エルトロンボパグ オラミン):4社(富士製薬、沢井製薬、日医工、東和)

    • 注意点: 適応症は「慢性特発性血小板減少性紫斑病」のみです。別の適応(再生不良性貧血)は、再審査期間中のため現時点では含まれません。

  • フィコンパ錠/細粒(ペランパネル):2社(高田製薬、共和薬品)

    • 後発品には「OD錠」も追加されます。なお、点滴静注剤は再審査期間中のため、今回は経口薬のみの参入です。

    • 後発2社の有効成分は「ペランパネル」となっており、先発に記載されている「水和物」がついておりません。そのため「水和物」の有無について先発品と一般名が異なります。
  • アミティーザカプセル(ルビプロストン):2社(東和薬品、沢井製薬)

2026初発後発医薬品

3. 1社のみが参入する初後発品

以下の薬剤は、それぞれ1社のみが承認を取得しました。

  • アグリリンカプセル(アナグレリド塩酸塩水和物):沢井製薬

  • トビエース錠(フェソテロジンフマル酸塩):沢井製薬

    • 注意点: 適応症は「過活動膀胱」のみです。「神経因性膀胱」の適応は再審査期間中のため含まれません。

  • サイスタダン原末(ベタイン):王子ファーマ

  • ビムパット点滴静注(ラコサミド):日新製薬

    • 経口剤(錠剤・ドライシロップ)の後発品はすでに登場しており、今回新たに点滴静注剤が加わりました。

追記

2026年3月10日、厚生労働省は東和薬品の後発品2成分4品目を承認しました。

ビムパット錠50mg、同100mg(一般名:ラコサミド)の後発品

ラコサミド錠50mg「トーワ」
ラコサミド錠100mg「トーワ」

レボレード錠12.5mg、同25mg(一般名:エルトロンボパグ オラミン)の後発品

エルトロンボパグ錠12.5mg「トーワ」
エルトロンボパグ錠25mg「トーワ

これまで、後発品の承認は毎年2月と8月とされていましたので、東和だけ3月というのは非常にレアなケースかと思います。

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