ビラノア後発品OD錠の薬価は1錠17.9円 2026年6月12日後発医薬品発売
厚生労働省は2026年6月11日、新たに後発医薬品の薬価収載を官報告示しました。翌12日付で収載されます。今回の特徴は、人気抗アレルギー薬「ビラノア」の初参入や、AG(オーソライズド・ジェネリック)の薬価算定ルール変更前、最後となる「先発品の0.5/0.4掛け」での収載である点です。
2026年10月以降に新たに収載されるAGの薬価は、先発品と同額となります。そのため、先発品の0.5掛け(内用薬で銘柄数が7を超えたものは0.4掛け)で算定されるAGは、今回が最後となります。
1. ビラノア錠/OD錠 20mg(先発:大鵬薬品)
抗アレルギー薬「ビラノア」には、今回最多となる10社が参入します。
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参入企業(10社13品目):
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第一三共エスファ(※AG:オーソライズド・ジェネリック)
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沢井製薬、東和薬品、Meiji Seika ファルマ、キョーリンリメディオ、ダイト、高田製薬、辰巳化学、日新製薬、陽進堂HD
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剤形: 全社が「OD錠」を投入。通常錠は、沢井製薬、第一三共エスファ、Meiji Seika ファルマの3社のみ。
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薬価: 先発品の0.4掛け(10社参入のため)。OD錠は1錠17.9円。
2. フォシーガ錠 5mg/10mg(先発:アストラゼネカ)
2025年12月に初後発が登場したSGLT2阻害薬に、新たに5社が加わります。
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参入企業(5社):
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ニプロ(※AG:オーソライズド・ジェネリック)
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第一三共エスファ、東和薬品、キョーリンリメディオ、日新製薬
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備考: 適応症は「2型糖尿病」のみ(いわゆる虫食い効能)。先行する沢井製薬、T‘sファーマを追う形での参入。
3. デザレックス錠 5mg(先発:オルガノン)
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参入企業(3社): 沢井製薬、東和薬品、日本ケミファ
4. レボレード錠 12.5mg/25mg(先発:ノバルティス)
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参入企業(4社): 日医工、沢井製薬、東和薬品、富士製薬(※販売はトーアエイヨー)
5. フィコンパ錠/細粒(先発:エーザイ)
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参入企業(2社): 共和薬品、高田製薬
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備考: 今回は経口剤のみ(点滴静注は再審査期間中のため対象外)。
6. イムセラカプセル/ジレニアカプセル 0.5mg(先発:田辺三菱/ノバルティス)
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参入企業(2社): 沢井製薬、東和薬品
7. 1社のみが参入する初後発品(AG含む)
以下の製品は、各1社のみが後発品を投入します。
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ヤーズフレックス配合錠(先発:バイエル薬品)
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参入:バイエルライフサイエンス(※AG)
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トビエース錠 4mg/8mg(先発:ファイザー)
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参入:沢井製薬
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アグリリンカプセル 0.5mg(先発:武田薬品)
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参入:沢井製薬
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ビムパット点滴静注 100mg/200mg(先発:UCBジャパン)
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参入:日新製薬(※錠剤・ドライシロップは2025年12月に発売済)
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サイスタダン原末(先発:レコルダティ・レア・ディジーズ・ジャパン)
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参入:王子ファーマ(国内第1号製品)
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【重要】薬価算定ルールの変更について
2026年10月以降に収載されるAG(オーソライズド・ジェネリック)は、薬価が「先発品と同額」に設定されるルールに変わります。
そのため、今回の収載分が、AGが先発品の0.5掛け(または0.4掛け)という安価な薬価で算定される最後の機会となります。
※フィコンパ、イムセラ、トビエース、アグリリン、ヤーズフレックス、サイスタダン、ビムパットの各後発品は、先発品が「新薬創出等加算」の対象であったため、加算分を差し引いた上で0.5掛けの計算が適用されています。
今回の承認内容のポイントをまとめました。また、エクセルファイルをアップロードしておりますので必要な方は以下からダウンロードしてください。
追記:2026年6月9日
2026年6月12日(金曜日)にビラノアやデザレックス、アグリリン、レボレードなどのジェネリック医薬品が発売されます。
Excelファイルに発売が予定されているリストを作成しましたので必要な方は以下よりdownloadしてください。リストには新たにヤーズフレックス配合錠のジェネリック医薬品(AG)とジレニアカプセル(イムセラカプセル)のGE(沢井製薬販売)も追加で記載しました。
追記:2026年4月29日
ニプロがSGLT2阻害剤「フォシーガ錠」のAG薬(オーソライズドジェネリック)を2026年6月に追補収載することを発表しました。フォシーガ錠のAGは2026年6月に追補承認され、発売は9月となる見通しです。
2026年4月29日時点ではAG薬の適応症は他のGEと同じで「2型糖尿病」のみです。
フォシーガ錠のGEについては2025年12月に沢井とT’sファーマが既に発売をしていますが、AG薬は発売されておりませんでした。
駆け込みでAG薬が発売となる背景としては、2026年12月以降に発売となるAG薬の薬価は先発品と同じ額になるというルールが設けられるためです。フォシーガ錠はアストラゼネカ社が販売する先発医薬品であり、ニプロはそのライセンスを買い取ってAG薬を販売する予定となっていました。しかし厚生労働省が「2026年12月以降の発売となるAG薬の薬価は先発と同じにします」というルールを急に発表したため、ニプロが駆け込みで発売する運びとなったものと推測します。
2026年6月に追補され、9月に発売となる理由について言及しますと、後発医薬品の追補収載は通常6月と12月の年2回であり、12月の発売となるとAG薬の薬価が先発品と同額となり、発売の意義が見いだせないという背景から追補は6月となるわけです。
また、追補収載された医薬品は3カ月以内に発売を開始しなければならないというルールがあります。ニプロとしては即日(2026年6月中)に発売したいところではありますが、発売してしまうと先発品のフォシーガのシェアを奪うことになるため、先発品の顔を立てるという意味で発売期限のギリギリとなる9月に発売するという状況が示唆されます。
厚生労働省は2月16日、新しく15成分55品目の後発医薬品(ジェネリック)を承認しました。そのうち、初めて後発品が登場する「初後発品」は9成分です。
追記:2026年3月に東和薬品の(ラコサミド)(エルトロンボパグ オラミン)が追加で承認されました。リストに追加します。
1. 最多の10社が参入「ビラノア」
抗アレルギー薬のビラノア錠/OD錠(ビラスチン)は、今回の初後発品の中で最多となる10社が承認を受けました。
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参入企業: 第一三共エスファ、辰巳化学、陽進堂、沢井製薬、ダイト、高田製薬、東和薬品、キョーリンリメディオ、日新製薬、Meiji Seikaファルマ
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備考: 先発品を共同販売しているMeiji Seikaファルマも承認を得ましたが、これがオーソライズド・ジェネリック(AG)かどうかは現在のところ不明です。
- 内服薬で収載希望が7品目を超えていますので、薬価算定ルールに基づき先発医薬品の4掛けの薬価となる見込みです。
2. 複数社が参入する主な初後発品
以下の薬剤では、2〜3社が後発品の承認を得ました。
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デザレックス錠(デスロラタジン):3社(東和薬品、日本ケミファ、沢井製薬)
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先発品にはない「OD錠(水なしで飲めるタイプ)」も承認されました。
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レボレード錠(エルトロンボパグ オラミン):4社(富士製薬、沢井製薬、日医工、東和)
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注意点: 適応症は「慢性特発性血小板減少性紫斑病」のみです。別の適応(再生不良性貧血)は、再審査期間中のため現時点では含まれません。
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フィコンパ錠/細粒(ペランパネル):2社(高田製薬、共和薬品)
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後発品には「OD錠」も追加されます。なお、点滴静注剤は再審査期間中のため、今回は経口薬のみの参入です。
- 後発2社の有効成分は「ペランパネル」となっており、先発に記載されている「水和物」がついておりません。そのため「水和物」の有無について先発品と一般名が異なります。
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アミティーザカプセル(ルビプロストン):2社(東和薬品、沢井製薬)
3. 1社のみが参入する初後発品
以下の薬剤は、それぞれ1社のみが承認を取得しました。
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アグリリンカプセル(アナグレリド塩酸塩水和物):沢井製薬
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トビエース錠(フェソテロジンフマル酸塩):沢井製薬
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注意点: 適応症は「過活動膀胱」のみです。「神経因性膀胱」の適応は再審査期間中のため含まれません。
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サイスタダン原末(ベタイン):王子ファーマ
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ビムパット点滴静注(ラコサミド):日新製薬
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経口剤(錠剤・ドライシロップ)の後発品はすでに登場しており、今回新たに点滴静注剤が加わりました。
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追記
2026年3月10日、厚生労働省は東和薬品の後発品2成分4品目を承認しました。
ビムパット錠50mg、同100mg(一般名:ラコサミド)の後発品
ラコサミド錠50mg「トーワ」
ラコサミド錠100mg「トーワ」
レボレード錠12.5mg、同25mg(一般名:エルトロンボパグ オラミン)の後発品
エルトロンボパグ錠12.5mg「トーワ」
エルトロンボパグ錠25mg「トーワ
これまで、後発品の承認は毎年2月と8月とされていましたので、東和だけ3月というのは非常にレアなケースかと思います。


