2019年6月発売予定(薬価追補収載)のジェネリック医薬品が承認されました。
以下にその概要を記します。
JG(日本ジェネリック)
MYL(東亜薬品)
ニプロ(ニプロ)
上記3社が承認を取得しました。シムビコートの年間販売額は400~450億円(国内シェア:30吸入が35%、60吸入が65%)ですので、市場規模の大きな製品と言えます。
シムビコートの後発品は日本ジェネリック・東亜ニプロの3社による共同開発です(粉噴霧吸入製剤の工場保有)
発売時期については、日本ジェネリックが2019年6月の薬価収載申請を見送り、2019年12月の薬価収載を予定しているという見解を明らかにしています。
ステロイド薬と長時間β刺激薬の配合吸入薬はこれまでジェネリック医薬品の承認がありませんでしたので、初の収載となります。2019年2月16日現在、添付文書・インタビューフォームは開示されておりません。喘息領域における吸入薬は効能効果が治療に直結する医薬品です。配合吸入剤のジェネリック医薬品について、先発医薬品との同等性がどのように添付文書に記されているか、各メーカーから有効性がどのように開示されるかが気になるところです。
2019年3月13日にユリーフ錠/OD錠のAG薬として
シロドシン錠/シロドシンOD錠「DSEP」
が発売されます。
それに続く形2019年6月中旬に17社からシロドシン錠/シロドシンOD錠が発売開始となります。市場としては先行発売のAG薬から他社品へ切り替わるかどうかといったところです。(2017年度の市場規模は350億円前後)
薬価はAG薬=他社のジェネリック医薬品となります。
2019年3月12日にイレッサ錠のAG薬として
ゲフィチニブ錠「DSEP」
が発売されます。
それに続く形で2019年6月中旬に6社からゲフィチニブ錠が発売されます。発売順としてはユリーフ錠と同じようにAG薬の先行発売となります。
(2017年度の市場規模:150億円前後)
統合失調症治療薬“ロナセン錠/散”のジェネリック医薬品として12社38品目が承認を取得しています。DSファーマバイオメディカルが発売する「DSPB」がAG薬となります。
散剤については「DSPB」と「アメル」が承認を取得しています。
(2017年度の市場規模:145億円前後)
アナストロゾール錠1mg「DSEP」:アリミデックスのAG薬
タモキシフェン錠20mg「DSEP」:ノルバデックスのAG薬
ビカルタミド錠80mg「DSEP」:カソデックスのAG薬
抗がん剤やホルモン治療のAG薬が第一三共エスファから発売されます。がん治療領域の薬剤は特に“先発”を希望される患者様が多く、患者様の負担額が多くなるケースもあるのですが、AG薬(先発と同一製剤)が発売開始となればAG薬を選択される患者様も増える可能性があります。さらに“後追い後発“となりますので、薬価に関しても先行発売の後発品より低めに設定されるケースもあります。
(具体的な薬価は収載されるまでわかりません)
テリパラチド皮下注用56.5μg「旭化成」:テリボン皮下注のAG薬
モメタゾン点鼻液50μg「MYL」噴霧用:ナゾネックス点鼻のジェネリック
ボルテゾミブ注射用3mg「DSEP」:ベルケイド注射用3mgのジェネリック
オロパタジン点眼液0.1%「サンド」:パタノール点眼液のジェネリック
エベロリウス錠「サンド」(AF/CE):アフィニトール(AF)・サーティカン(CE)のジェネリック