おじさん薬剤師の日記

調剤薬局で勤務するおじさんです。お薬のはたらきを患者様へお伝えします

薬歴の記載内容 降圧剤

降圧剤Do処方が続く患者さんへの投薬と薬歴

投稿日:2017年11月18日 更新日:

降圧剤Do処方が続く患者さんへの投薬と薬歴

 

長年にわたり同じ降圧剤をずっと飲み続けている患者様への投薬・薬歴を毎回充実させることは非常に難しいと思います。しかし、保険薬局で勤務する以上、患者様の健康被害を未然に防ぐために「副作用確認」「副作用時の対応」を確認する義務があります。

 

今回は、降圧剤の定期薬が毎回Do(同じ)であり、併用薬もかわりなし、体調もかわりなし、血圧もいつもどおりという患者様へ対する投薬・薬歴について検討しました。

 

薬の副作用を考えるときに私は以下のような分類で覚えるようにしております。

・90%以上の内服薬でおこりうる副作用:胃腸障害・過敏症・眠気・発疹

・降圧剤特有の副作用:めまい・ふらつき・動悸・むくみ・低血圧・脱力感

・Ca拮抗薬、ARBなど薬理作用による副作用:歯肉炎(CCB)・高K血症(ARB)、空咳(ACEI)、電解質異常(利尿)

Do処方でお薬をお渡しした時の薬歴の書き方

上記のような分類でザックリと把握したうえで、患者様の生活に不都合がないかを確認します。

 

1:降圧剤(Ca拮抗剤、ARB、ACE阻害剤、利尿剤、β遮断薬、α遮断薬)をお渡しした時に伝えるべき(薬歴に記載するべき)内容

・静止姿勢から動き出すときなどに一時的な「めまい・ふらつき」を感じることがあるかもしれあません。その際は一度安静にして症状が改善してから行動してください。

・座位から立ち上がる時に「めまい・ふらつき」を感じることがあるかもしれません。下肢に血流が貯まることによる一時的な症状の可能性がりますので、その際はその場でゆっくり足踏みをすることで血流改善をはかりましょう。

Do処方、体調変化なしの薬歴に季節変化を取り入れてみる

・長期間飲み続けている人の中に頭痛・頭重感・ほてりなどの自覚症状を感じる方が稀におります。血管を開いて血圧を下げるという降圧剤の効き目により生じる可能性がゼロではないので、慢性的に続く場合は一度先生に相談してみましょう。

・長期間飲み続けている人の中に動悸・頻脈・徐脈などの自覚症状を感じる方が稀におります。多くの場合は、生活スタイルや食事の影響による一時的な症状で治まるようですが、頻度が多い場合は薬の効きすぎの可能性もありますので一度先生に相談してみましょう。

・長時間飲み続けている人の中には日中に眠気を感じる人や、逆に夜眠れなくなる人が稀におります。睡眠状況は加齢や日常の生活スタイルが関係してくる問題なので、一概にこの薬が原因とはいえませんが、気になる場合は一度相談してみましょう。

・定期的に採血検査をしていれば問題ないのですが、しばらく検査をしていない患者さんの場合、つかれやすさ、食欲低下、飲酒量の低下、皮膚の痒みなどの症状を慢性的に感じることがあれば早めに先生に相談しましょう。(肝機能障害の前兆を確認する目的です)

・長期間飲み続けている人の中に便秘・口の渇き・食欲不振などの自覚症状を感じる方が稀におります。降圧剤の働きで体内水分のバランスや電解質の移行性がかわることによる症状の可能性があります。こまめな水分補給で改善する方もおりますが、それでも症状が変わらない場合は一度先生に相談しましょう。

・頻度はさまざまですが、お薬を使用すると発疹かゆみなどの皮膚トラブルが生じる可能性がゼロではありません。特に変わった食べ物を食べたなどの心当たりがないのにも関わらず、急な発疹痒みを感じることがあれば一度皮膚科を受診しましょう。その際は現在飲んでいる薬について皮膚科医に伝えましょう。

 

私は薬歴を記載する際に、電子薬歴を使用しているので文章登録機能や、Windowsの単語登録機能を利用して上記文章の要点を登録して薬歴の一部に組み込んでおります。

さらに追記する場合は
CCB:歯肉炎
ARB、ACE-I:むくみ、倦怠感、採血結果のK値
利尿剤:排尿状況、頻度のチェック
β遮断薬:ぜんそくなどの疾患禁忌がないかどうか確認
などの薬理作用ごのと副作用分類を織り交ぜながら充実をはかる感じでしょうか。

Do処方でお薬をお渡しした時の薬歴の書き方

-薬歴の記載内容, 降圧剤
-DO, 体調変化なし, 薬歴, 降圧剤

執筆者:ojiyaku


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

ARB-inverse-agonist

ARBの違いを代謝経路、インバースアゴニスト、尿酸低下作用、インスリン抵抗性改善作用などの複合要素から検討する

ARBの違いを代謝経路、インバースアゴニスト、尿酸低下作用、インスリン抵抗性改善作用などの複合要素から検討する 降圧剤はいろいろ種類があります。私が勤務している薬局での処方率が高い降圧剤はCa拮抗薬か …

yakureki-words-record-point

薬歴を早く書くコツ

薬歴を早く書くコツ   調剤薬局の収益減少が叫ばれる中、人件費縮小によって効率的な働き方が検求められる時代になっている気がします。その中で「薬歴をいかに素早く書くか」というのも、調剤薬局業務 …

zaitaku

調剤薬局の在宅業務・訪問薬剤管理指導の報告書がマンネリ

調剤薬局の在宅業務・訪問薬剤管理指導の報告書がマンネリ 私は調剤薬局に勤務しており、定期的に「在宅業務」を行っています。患者様宅へお邪魔してお薬の管理や体調変化・近況に関してお話しすることは前向きに勤 …

MINNEBRO

ミネブロ錠のはたらきを患者様へお伝えする

ミネブロ錠のはたらきを患者様へお伝えする   降圧剤“ミネブロ錠”が発売されて1年ほど経過しました。医療機関では長期投与が可能となりましたので、今まで以上に手に取る頻度が増えるのかなぁと感じ …

influenza-CCB

カルシウム拮抗薬がインフルエンザウイルスの感染を予防する

カルシウム拮抗薬がインフルエンザウイルスの感染を予防する   北海道大学の研究チームが降圧剤「カルシウム拮抗薬」を投与することでインフルエンザウイルスの感染を予防するというデータを公開しまし …

  google adsense




2022年6月発売のGEリスト(エクセルファイル)

2022年6月発売のGEリスト(エクセルファイル)

2022年4月薬価改定。新旧薬価差比較データ

2022年4月薬価改定。新旧薬価差比較データ(エクセルファイル)

おじさん薬剤師の働き方

ojisan-yakuzaishi

ojisan-yakuzaishi

薬剤師の育成について

 

ikusei

ikusei

日医工・沢井・東和・日本ジェネリック・日本ケミファ・アメルの出荷調整リスト

日医工・沢井・東和・日本ジェネリック・日本ケミファ・アメルの出荷調整リスト