おじさん薬剤師の日記

調剤薬局で勤務するおじさんです。お薬のはたらきを患者様へお伝えします

電子処方箋

令和5年1月から運用開始となる電子処方箋の解釈について(2022/7/16)

投稿日:2022年7月16日 更新日:

令和5年1月から運用開始となる電子処方箋の解釈について(2022/7/16)

令和5年1月から運用開始が予定されている電子処方箋のルールについて、厚生労働省のホームページおよび電子処方箋の機材を取り扱うメーカーが開示している情報を参考として、私(調剤薬局薬剤師)が知りたい情報を記してみます。

どのタイミングで処方箋情報を薬剤師が入手できるか?

医師が(病院)が電子処方箋を発行する(電子処方箋管理サービスへ登録する)

患者さんが病院で会計を行う際に「引換番号」を受け取る

患者さんが「引換番号」を〇〇薬局につたえる

☆このタイミングで〇〇薬局が電子処方箋管理サービスへアクセスすることが可能となりますので該当患者さんの処方情報を入手できます。

具体的には

・患者さんが「引換番号」を薬局の受付に提示する

・患者さんが「引換番号」を電話で薬局につたえる

例外として、医療機関にて、顔認証付きカードリーダーの画面で電子処方箋を選択した患者さんは「引換番号」が不要となり、薬局の受付で顔認証付きカードリーダーの操作を行うことで薬局は処方情報を入手できます。

 

つまり、電子処方箋とは医師が「電子処方箋管理サービス」へ該当患者さんの処方情報を登録し、該当患者さんに割り当てられた「引換番号」を薬局が入手することで調剤を開始することができるという流れとなります。

「引換番号」をすばやく入手するかが調剤開始のポイントととなると私は解釈します。

 

注意

・電子処方箋は健康保険証またはマイナンバーカードを利用した制度ですので、健康保険証やマイナンバーカードがない場合や病院へ持参するのを忘れた場合は、紙処方箋となります。

・電子処方箋の有効期間は4日間です。(4日以内に「引換番号」を薬局に提示しないと、その処方箋は無効となります)

・A薬局にて患者さんが「引換番号」を提示して、A薬局が「電子処方箋管理サービス」から処方情報をダウンロードしたあとに、待ち時間が長いということで「B薬局へ行きたい」と患者さんが言ったとしても、A薬局が既に該当処方箋をダウンロードし終えているため、A薬局で調剤することが原則となります。

(患者さんが引換番号を薬局へ提示して、ダウンロードした薬局から薬をもらうルールです)

・電子処方箋に対応している病院であれば、すべての処方箋が電子処方箋として登録されます。紙処方箋がよいか、電子処方箋が良いかに関しては、患者さんの希望によります。

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処方箋受付

処方箋受付時に、電子処方箋を取り込むことで調剤に関する入力業務が軽減化されます。また、処方箋の偽造や再利用を防ぐことができます。

引換番号を入手して、電子処方箋管理サービスから該当患者さんの処方箋をダウンロードします。

健康保険証を提示した患者さんと、マイナンバーカードを提示した患者さんとで、調剤薬局薬剤師が得られる”過去の服薬情報・レセプト情報による併用薬、検査情報に関するデータ”にどの程度の違いがあるかは、詳細な情報開示がありませんでしたので、追って記します。

病院・薬局におけるオンライン資格確認導入とは

疑義照会について

疑義照会により処方変更となった場合、電子処方箋管理サービス内の調剤結果情報に反映されます。薬剤師の電子署名・疑義照会内容が調剤済み電子処方箋として3年間保管されます。

そのため調剤済み処方箋電子処方箋を管理サービスに登録保存する際に、薬剤師にHPKIが必要となります。

(薬剤師のHPKI(薬剤師資格認証)の申請は2022年6月13日時点で<申請の受付停止>となっています。)

薬剤師のHPKIの利用費用に関しては、非会員であれば初年度のカード発行費8800円、年間運用費13200円、2年目以降は年間運用費13200円となっていますが、電子処方箋導入後は調剤薬局で勤務するすべての薬剤師が必須となるかと思いますので、どうなることやら・・・

ちなみに医師会の場合、日本医師会員であれば発行料無料、日本医師会非会員であれば5年毎の発行手数料が5500円となっています。

 

お薬手帳の意義と役割

電子処方箋が開始されると、マイナンバーカードおよび健康保険証の提示によって、他院で処方された薬の内容や調剤された薬の情報について医師が診察時に確認できるようになるみたいなんです。マイナンバーカードを持っている患者さんの情報に関しては薬局でも同様の情報を閲覧できるようです。(健康保険証を持参された患者さんについて同様の情報が閲覧できるかどうかに関しては、まだわかりません)

こうなってくると「お薬手帳って意味があるのかな?」という疑問がわいてくるのですが、厚生労働省は「お薬手帳の意義と役割」について以下のような意義があると記しています。

~お薬手帳の意義と役割~

お薬手帳は「患者本人のものである」

患者自身が、自分の服用している薬剤について把握するとともに正しく理解し、服用したときに気づいた副作用や薬の効果等の体の変化や服用したかどうか等を記録することで、自らの薬物療法に対する意識を高める役割がある

 複数の医療機関を受診する際や薬局で調剤を行う際に、患者がそれぞれの医療機関の医師・歯科医師及び薬局の薬剤師等にお薬手帳を提示することにより、相互作用や重複投薬を防ぎ、医薬品のより安全で有効な薬物療法につなげる役割がある

 

電子処方箋を導入するには

オンライン資格確認を導入していることに加えて、HPKIカードを読み取るためのICカードリーダーおよびソフトドライバ、電子処方箋管理サービスへアクセスする端末が必要と思われますが、詳細はわかりません。

オンライン資格確認とは以下のようなマイナンバーカードを認識することができる端末のことです。

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-電子処方箋
-2023年1月, 調剤薬局, 電子処方箋

執筆者:ojiyaku


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