エルメッドが日医工の子会社となると重複販売されるジェネリック医薬品はどうなるのか
エーザイが子会社であるエルメッドの全株式を日医工へ譲渡することを公開しました。エーザイはエルメッド売却により170億円を受け取ることになります。またエーザイは日医工製品を、日医工はエルメッド製品を共同販売していくことになりました。
エルメッドの全株式を日医工が取得するわけですが、形式的にはエルメッドが日医工の子会社となります。現在、日医こうは1000品目程度、エルメッドが200品目程度のジェネリック医薬品を取り扱っており、そのうち130品目ほどが重複しています。
医薬品販売のルールとして製薬会社は同一成分の薬を1品目しか販売してはいけないというルールがあります。(現在エーザイはサイレースとロヒプノールという同一成分の薬を販売していますが、サイレースに統一されます)。
日医工は子会社としてエルメッドを取得しますので、別会社扱いとなります。そのため重複成分の販売となる130品目に関しては上記のルールは適応されません。
とはいえ同一グループで1品目2製品の医薬品を販売を継続することはあまり意味がない気もします。ジェネリック会社の統一による重複銘柄の販売中止といえば、武田テバが2017年11月に103品目のジェネリック医薬品販売中止を発表して、医薬品業界からブーイングを受けたことがありました。
日医工・エルメッドグループについては重複販売となる130銘柄の行方について、どのような扱いとなるか早めの情報公開を願いたいものです。