分娩様式の違いによる産後のストレス性尿失禁(SUI)、過活動膀胱(OAB)、便失禁(AI)、骨盤臓器脱(POP)についての報告がありました。(米国)
初産から5~10年経過した女性を対象として9年間の追跡調査が行われ、分娩様式の違いによる産後の骨盤底障害について調査が行われました。
被験者:1528人(初産時の平均年齢30.6歳)
(帝王切開出産グループ:778人、自発分娩グループ:565人、手術経膣分娩(鉗子分娩等):185人)
妊婦さんも使用できる喉の痛み止め“アズノールうがい液”の効き目を患者様へお伝えする
追跡調査期間5.1年の間に以下の報告
ストレス性尿失禁(SUI):138例
過活動膀胱(OAB):117例
便失禁(AI):168例
骨盤臓器脱(POP):153例
出産前の妊婦がインフルエンザワクチンを接種すると、乳児のインフルエンザ感染リスクを低下させる
初回分娩後から15年間の累積発生率
ストレス性尿失禁(SUI):34.3%
過活動膀胱(OAB):21.8%
便失禁(AI):30.6%
骨盤臓器脱(POP):30.0%
自発分娩と帝王切開による骨盤底障害リスクの違い
自発分娩による骨盤底障害リスクを100とした時の帝王切開によるリスクを相対的なハザードリスクとして記します。
ストレス性尿失禁(SUI):46
過活動膀胱(OAB):51
便失禁(AI): 有意差なし
骨盤臓器脱(POP):28
自発分娩と手術経膣分娩(鉗子分娩等)による骨盤底障害リスクの違い
便失禁(AI): 有175
骨盤臓器脱(POP):188
出産前の妊婦がインフルエンザワクチンを接種すると、乳児のインフルエンザ感染リスクを低下させる
帝王切開を推奨するものではないが、自然分娩と比較して、帝王切開による出産は、産後の骨盤底障害リスクが軽減されることが示されました。手術経膣分娩(鉗子分娩等)による分娩は自然分娩と比較して、便失禁、骨盤臓器脱といったリスクが上昇することが報告されました。