武田テバがジェネリック医薬品の原薬について最終製造国を同ホームページに公開しました。ジェネリック医薬品の普及に伴い、原薬製造国を確認したいという要望にこたえる形での開示です。武田テバは先発後発合わせて、219年3月時点で916品目の医薬品を扱っており、今回原薬が公開となったのはその半分ほどの500品目ほどです。ざっくりとですが、原薬の最終製造国を確認してみました。
1位;日本:103品目(17.85%)
2位;インド:51品目(8.83%)
3位;韓国:43品目(7.45%)
4位;中国:40品目(6.93%)
5位;イタリア:39品目(6.76%)
6位;中国・中国(2ソース):24品目(4.16%)
7位;韓国・中国(2ソース):21品目(3.63%)
8位;イスラエル:18品目(3.12%)
9位;日本・日本(2ソース):16品目(2.77%)
その他
武田テバファーマ・武田テバ薬品(武田テバファーマの子会社)は過去に複数の会社が合併・吸収・統合した経緯がある製薬会社です。そのため取り扱っている医薬品の屋号(メーカー名)には以下のような品目がラインナップされています。
「武田テバ」
「テバ」
「タイヨー」
「TYK」(武田テバ薬品)
「TCK」
「SN」
「QQ」
今回、原薬を公開したリストを確認した私の印象ですと、「テバ」「武田テバ」製品について原薬を公開した品目が多い印象をうけました。
(「タイヨー」「TYK」製品の一部が2019年3月末までの経過措置となっているためかもしれません)
一時、週刊誌で取り上げられたことをきっかけとして、後発医薬品の原薬(原産国)について患者様からご質問をいただくことがありましたが、ここ最近はそのようなケースも少なくなったように感じます。医療において、ジェネリック医薬品が浸透したためかもしれません。
武田テバGE原薬リスト
とはいえ、病院や調剤薬局は後発医薬品を選定する際に、あらゆる情報を収集することがあるのですが、原薬を開示しているメーカーと開示していないメーカーとでは、受ける印象が異なります。医療は可能な限りオープンであることが、医療を行う側、医療を受ける側、双方にとって健全な関係を気付けると私は思います。そのため、武田テバに続く形で、多くのジェネリック医薬品メーカーが原薬の最終製造国に関する情報を開示していただけるけることを望みます。