おじさん薬剤師の日記

調剤薬局で勤務するおじさんです。お薬のはたらきを患者様へお伝えします

抗インフルエザ治療薬

2017~2018年シーズンにおける抗インフルエンザウイルス薬と異常行動の関係

投稿日:2018年11月6日 更新日:

2017~2018年シーズンにおける抗インフルエンザウイルス薬と異常行動の関係

 

2017~2018年シーズンにおける抗インフルエンザ薬の有無と異常行動に関する集計が報告されました。

結論

これまで同様に、抗インフルエンザウイルス薬の種類、使用の有無と異常行動については、特定の関係に限られるものとではないと考えられた。抗インフルエンザウイルス薬の処方の有無に関わらず、インフルエン ザ発症後の異常行動に関して、注意喚起を行うこと。

2017~2018年シーズンにおける抗インフルエンザウイルス薬の有無と異常行動について

重度の異常な行動の服用薬別の報告件数

タミフル:3件(12件)

アセトアミノフェン:35件(20件)

リレンザ:16件(8件)

 イナビル:26件(15件)

ゾフルーザ:2件(1件)

ラピアクタ:2件(1件)であり

 これらの医薬品の服用がなかったのは:16件(12件)

 

( )の件数は 、突然走りだす・飛び降りの内数です。

インフルエンザ治療薬“ゾフルーザ錠”が3月14日発売

2017-2018influenza

2017-2018influenza

異常行動発現頻度

 

年齢:9歳、13歳で異常行動発現頻度が一番高い

 

年齢:男性63%、女性37%

 

最高体温平均値:39度

 

発熱から異常行動発現までの日数:発熱後1日以内(24%)、2日目(50%)、3日目(21%)

 

ワクチン接種の有無:無し(68%)、1回(13%)、2回(19%)

異常行動と睡眠の関係

異常行動が眠りから覚めて直ぐに起こった(61%)

異常行動は覚醒していて徐々に起こった(22%)

2017~2018年シーズンにおける抗インフルエンザウイルス薬の有無と異常行動について

インフルエンザウイルスの空気感染リスクに関しての報告(2018年1月18日)

-抗インフルエザ治療薬
-イナビル, インフルエンザ, ゾフルーザ, タミフル, ラピアクタ, リレンザ, 十代, 寝起き, 異常行動

執筆者:ojiyaku


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

関連記事

xofluza-resistant-h3n2

ゾフルーザ錠にインフルエンザウイルス感染の予防効果が追加される

ゾフルーザ錠にインフルエンザウイルス感染の予防効果が追加される インフルエンザ治療薬のゾフルーザ錠20mg・ゾフルーザ顆粒2%分包に「インフルエンザの予防効果」が厚生労働省の薬食審医薬品第二部会(20 …

influenza-elderly-people

高齢者は毎年インフルエンザワクチンを接種すると重症化リスクを減少させることができる

高齢者は毎年インフルエンザワクチンを接種すると重症化リスクを減少させることができる   スペインの研究チームは、65歳以上の高齢者は4シーズン連続してインフルエンザワクチンの予防接種を行うと …

infectious-virus3

インフルエンザウイルスの空気感染リスクに関しての報告(2018年1月18日)

インフルエンザウイルスの空気感染リスクに関しての報告   インフルエンザワクチンは、感染者が呼吸するだけで感染力のあるウイルスが呼気に含まれる、いわゆる「空気感染」する可能性があるという報告 …

influenza-CCB

カルシウム拮抗薬がインフルエンザウイルスの感染を予防する

カルシウム拮抗薬がインフルエンザウイルスの感染を予防する   北海道大学の研究チームが降圧剤「カルシウム拮抗薬」を投与することでインフルエンザウイルスの感染を予防するというデータを公開しまし …

xofluza-fda

米国:インフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」を承認・発売へ/B型インフルエンザへの優位性

米国:インフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」を承認・発売へ/B型インフルエンザへの優位性   日本では2018年3月に発売開始となったインフルエンザ治療薬「ゾフルーザ」ですが、アメリカFDAでも …