明治の瓶牛乳からスルファモノメトキシンが検出されて自主回収(2023/11/12)
食品メーカー「明治(meiji)」の工場で作られた瓶詰牛乳から抗菌剤の「スルファモノメトキシ」が検出されたとして、大阪府は「明治」に対して4万4577本の回収を命じました。健康被害はないとしてます。
今回、回収となった製品は180ml入りの瓶詰「明治牛乳」です。
検出されたスルファモノメトキシは動物用の抗菌剤で、本来であれば食品衛生法のルールにより、成分の混入を防ぐために搾乳の72時間以内の使用が禁止されている成分です。
混入量はスルファモノメトキシン濃度で0.02ppmが検出されていました。
おおよそのイメージとしては1㎏の牛乳に0.02mgの「スルファモノメトキシン」が混入していた計算です。
スルファモノメトキシンと同じ成分の医薬品は2010年ころまで「ダイメトンシロップ」という商品名でヒトにも使用されていました。
使用量は1回あたりスルファモノメトキシンとして0.5g~2gを服用する製品です。
今回、牛乳から混入された量は1㎏あたり0.02mgであるため「非常に少ない量」と感じる方もおられるかと思いますが、スルファモノメトキシンはサルファ剤と言う分類の抗菌剤であり、皮膚障害などのアレルギー症状を起こしやすい抗菌剤です。
また、有効量ではないごく少量の抗菌剤を飲むことは細菌が耐性を獲得する原因ともなりえますので、摂取すべきではありません。