おじさん薬剤師の日記

調剤薬局で勤務するおじさんです。お薬のはたらきを患者様へお伝えします

痺れ・冷え・末梢神経障害 高尿酸血症治療薬(痛風治療薬)

ザイロリック(アロプリノール)による末梢動脈疾患リスクの減少について

投稿日:2018年4月8日 更新日:

ザイロリック(アロプリノール)による末梢動脈疾患リスクの減少について

 

ザイロリック(アロプリノール)の服用が高齢者の末梢動脈疾患リスクを低下することについて米国の研究チームが報告を行いました。

2006~2012年にアロプリノールを服用した患者さん2万5282人(2万6985件)を対象として末梢動脈疾患リスクに関する調査が行われました。その結果、3167件(12%)で末梢動脈疾患の発症が確認されました。アロプリノール服用群(全体)のハザード比は0.88、アロプリノール服用群(女性)のハザード比は0.84となっており、動脈疾患の発症リスクが12~16%低下していることが確認されました。(後ろ向きコホート研究)

アロプリノール服用による末梢動脈疾患リスクの低下

また、別の多変量調整モデルのデータでもアロプリノールを181日~2年間使用すると末梢動脈疾患リスクのハザード比が0.88(12%低下)するという報告が確認されています。2年以上の使用によりハザード比は0.75まで低下したと報告されております。

 

筆者らは「アロプリノールの使用は高齢者における末梢動脈疾患リスクの低下と関連しており、長期的なアロプリノールの使用が保護的効果をもたらす可能性がある。今後の研究で末梢動脈疾患抑制効果のメカニズムを解明する必要がある」としています。

allopurinol-1

allopurinol-1

末梢動脈疾患(PAD)とは足の血管に動脈硬化が生じて、血管が細くなることで血流がとどこおり、足の十分な血液が流れなくなることで発症する疾患です。これにより歩行時の足のしびれや痛み・冷えなどの自覚症状が起こります。悪化すると足に潰瘍ができたり壊死したりするケースもあります。

アロプリノール服用による末梢動脈疾患リスクの低下

フェブリク錠とザイロリック錠の比較試験が早期に中止となる

-痺れ・冷え・末梢神経障害, 高尿酸血症治療薬(痛風治療薬)
-アロプリノール, ザイロリック, 尿酸, 末梢動脈疾患リスク, 痛風, 高齢者

執筆者:ojiyaku


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

ISOBIDE-generic

後発医薬品数量シェアに影響するイソバイドシロップ(先発)の割合

後発医薬品数量シェアに影響するイソバイドシロップ(先発)の割合   イソバイドシロップ70%という先発医薬品があります。   イソバイドシロップ70% 500ml包装 イソバイドシ …

taijyou-housin

帯状疱疹の塗り薬は治ったら捨ててください(抗ヘルペスウイルス外用剤の注意点)

目次 帯状疱疹の塗り薬は治ったら捨ててください(抗ヘルペスウイルス外用剤の注意点)口唇ヘルペスウイルスと帯状疱疹のウイルスの大きな違いについて口唇ヘルペスのウイルス帯状疱疹のウイルス帯状疱疹後の疼痛に …

Linzess-Chronic-constipation

7月27日リンゼス錠に慢性便秘症の効能追加/フェブリクに小児用量/トラディアンス承認可否が検討

7月27日リンゼス錠に慢性便秘症の効能追加/フェブリクに小児用量/トラディアンス承認可否が検討   厚生労働省は2018年7月27日の薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会において以下の品目の審 …

gout-guidelines

高尿酸血症・痛風ガイドライン改訂第3版のポイントは臓器保護・心血管保護での薬剤使用有無

目次 高尿酸血症・痛風ガイドライン改訂第3版のポイントは臓器保護・心血管保護での薬剤使用有無改訂第3版での主な変更点その他の変更点 高尿酸血症・痛風ガイドライン改訂第3版のポイントは臓器保護・心血管保 …

dital-convoluted-tubule-reabsorpt

腎臓の遠位尿細管における薬の“再吸収”について

目次 腎臓の遠位尿細管における薬の“再吸収”について血漿中遊離型分率糸球体ろ過速度分泌クリアランス再吸収 腎臓の遠位尿細管における薬の“再吸収”について   薬は腎臓や肝臓を経由して体外へ排 …

  google adsense




2020年12月発売のGEリスト(エクセルファイル)

2020年12月発売のGEリスト(エクセルファイル)




yakureki_310

薬歴の悩み解決
m3.com:薬剤師会員制情報サイト
ご興味のある方は是非!