おじさん薬剤師の日記

調剤薬局で勤務するおじさんです。お薬のはたらきを患者様へお伝えします

FDA承認 乳児 抗ヒスタミン剤 自己免疫疾患

ピーナッツアレルギー治療薬が米国(FDA)で承認(対象:4~17歳)

投稿日:

ピーナッツアレルギー治療薬が米国(FDA)で承認(対象:4~17歳)

米国FDAはピーナッツアレルギー治療薬Palforziaを承認したことをホームページに掲載しました。

Palforziaはピーナッツアレルギーの診断が確定した4~17歳を対象とした治療薬です。

ピーナッツアレルギーとは体の免疫が、少量のピーナッツでさえも、「有害である」と誤認するために生じる疾患です。ヒトによってはごく微量のピーナッツを摂取しただけでも数秒以内に皮膚反応(蕁麻疹・発疹)や消化器不快感(嘔吐・下痢)、呼吸苦などを生じる可能性があります。

Palforziaはピーナッツ由来の粉末であり、最初は少ない量から摂取して、徐々にその量をふやして体を慣らしていこうということを目的にした製剤です。

Palforziaは初回投与量(一番少ない量)を摂取後、1日ごとに服用量をふやしていき、11段階にわけて薬を徐々に増やしていきます。治療中はアナフィラキシーショックを含む重篤なアレルギー反応を起こす可能性がありますので、治療は専門の医師の管理下のもとで行われます。

ピーナッツアレルギー治療薬Palforziaについて

ピーナッツアレルギー患者500人を対象とした治験データ(対象:米国・カナダ・ヨーロッパ)によるとPalforzia療法を6か月間おおなった被験者に対して、ピーナッツタンパク質600mg(ピーナッツ2粒程度)を食べたところ、67.2%で忍容性が確認されました。(軽度のアレルギー症状あり)。一方で、Palforzia治療を行わなかったピーナッツアレルギー患者では4%しか忍容性がしめされませんでした。

注:Palforzia療法における維持療法ではピーナッツタンパク質300mgが投与されていました。

palforzia

palforzia

 

副作用

Palforzia療法における安全性について

腹痛・嘔吐・吐き気・かゆみ(口・耳)

咳・鼻水・喉の刺激

蕁麻疹・喘息・アナフィラキシー

などが報告されています。

また、コントロール不良の喘息患者に対してはPalforziaは投与すべきでないとしています。

軟膏が皮膚から吸収されるまでの時間について

-FDA承認, 乳児, 抗ヒスタミン剤, 自己免疫疾患
-Palforzia, ピーナッツアレルギー, 治療薬

執筆者:ojiyaku


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

lasmiditan-migraine

新規片頭痛治療薬レイボー(成分名:ラスミディタン)がFDAに承認

新規片頭痛治療薬レイボー(成分名:ラスミディタン)がFDAに承認   2019年10月11日、新規作用機序の片頭痛治療薬レイボー(成分名:ラスミディタン)がFDAに承認されました。 lasm …

antihistamine-fever

抗ヒスタミン剤が小児の“熱性けいれん”や“てんかん”を誘発する可能性について

抗ヒスタミン剤が小児の“熱性けいれん”や“てんかん”を誘発する可能性について   5歳未満の小児2~5%で発症することがある熱性けいれんですが、抗ヒスタミン剤を使用するとその発作時間や発熱か …

xofluza2

3歳児からゾフルーザ錠を飲む方法(はじめての玉の薬“錠剤”を飲む方法)

3歳児からゾフルーザ錠を飲む方法(はじめての玉の薬“錠剤”を飲む方法) 追記2019年1月20日 先日、インフルエンザにかかりました。病院でゾフルーザ錠20mg 2錠が処方されました。せっかくなので、 …

merislon-memory

メリスロン錠を飲むと忘れた記憶を思い出すことができる?

メリスロン錠を飲むと忘れた記憶を思い出すことができる?   日本国内の研究グループによる報告によると、脳内のヒスタミン神経を活性化することで、一度忘れた記憶を思い出す能力がUPし、忘れた記憶 …

Breast-feeding-MOHRUS-tape

授乳婦とモーラステープ(ケトプロフェンテープ)について

授乳婦とモーラステープについて 産後の腰痛のために、痛み止めの湿布剤やテープ剤が処方されることがあります。国内での使用量が多いモーラステープについて、貼付後の乳汁中への移行性および乳児に対する安全性に …