おじさん薬剤師の日記

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ジプレキサ(オランザピン)やセロクエル(クエチアピン)を飲むと太る理由

投稿日:2018年5月13日 更新日:

ジプレキサ(オランザピン)を飲むと太る理由

 

ジプレキサ錠(オランザピン)を飲むと1~2割程度の方が「食欲が増えた気がする(食欲亢進)」「体重が増えてきた」とおっしゃる方がおります。今回は、現在まででわかっている範囲ですが、ジプレキサを飲むことで食欲が増える理由について調べてみました。

ジプレキサを飲むと食用が増える理由

セロトニンが脳内の「満腹中枢」を刺激すると我々はおなかがいっぱいになります。この時の「満腹中枢」にはいくつかあるのかもしれませんが、今回はセロトニン5HT2C受容体へセロトニンが作用したことを「満腹中枢が刺激された」と考えます。

 

セロトニン5HT2C受容体に対する作用には現在3~4種類の作用方法があると考えられています。

頓服で使用されるリスパダール内用液の効き目を検討する

1:作動薬

セロトニン5HT2C受容体に以下の作動薬がくっつくと満腹中枢が刺激されて「おなかいっぱい」と感じます

~作動薬の例~

・セロトニン

・ロルカセリン(米国FDAで肥満治療剤として使用されている薬)

・トリプタミン(いわゆる脱法ドラッグ)

デパス・リーゼ・ソラナックス・ワイパックス・レキソタンの安定剤として効き目を薬物動態から考える

zyprexa-olanzapin

zyprexa-olanzapin

2:部分アゴニスト

作動薬よりは効き目がよわいながら、活性化させることができる成分です。上記の作動薬よりは弱いながら「満腹中枢」に対して「ちょっぴりおなかいっぱい」を感じさせる成分という印象でしょうか

~部分アゴニストの例~

・レキサルティ

頓服で使用されるリスパダール内用液の効き目を検討する

3:遮断薬

セロトニン5HT2C受容体を遮断すると満腹中枢への刺激が減ります。そのため「おなかがいっぱいになりにくい」という状況になります。マウスでの実験ですが、5HT2C受容体を持たないマウス(欠損させたマウス)は過食・肥満・代謝異常が生じることが見いだされています。

~遮断薬の例~

・トラマール/トラムセット/ワントラム

・エビリファイ(試験管内のデータです)

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-5HT2C受容体, オランザピン, クエチアピン, ジプレキサ, セロクエル, セロトニン, 太る, 逆作動薬

執筆者:ojiyaku


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