広島県「あじさい薬局」が保険指定取り消し処分、返還額「214万6千円」
厚生労働省はH30年度における保険医療機関等の指導・監査等の実施状況を公開しました。
調剤薬局部門を見てみると、広島県「あじさい薬局」が平成30年10月24日に保険指定取り消し処分/返還額214万6千円と記載されております。
取り消し理由として
1.開設・管理者自らが服用する薬剤について、保険医療機関の事務員に医師の診察を受けることなく処方せんを発行さ せ調剤している等、不正な調剤報酬の請求が強く疑われたことから、監査を実施した。
2.監査結果 ・医師の診察を受けることなく無資格者に作成させた不正な処方せんに基づき調剤したものを保険 調剤とし、調剤報酬を不正に請求していた。
3.処分等 平成 30 年 10 月 24 日 保険薬局の指定取消、保険薬剤師の登録取消
と記されています。
他には、
調剤報酬に関わる個別指導を実施した薬局:1739件(薬剤師:2657人)
新規個別指導を行った薬局:2074件(薬剤師:3138人)
集団的個別指導を行った薬局:4056件
適時調査を行った保険薬局:2件
監査を行った保険薬局:8件
保険薬局に関する実施状況データで興味深い点は、個別指導件数および集団的個別指導件数はH26年からH30年まで毎年増加しているのに対して、新規個別指導件数はH26年からH30年まで毎年減少しているということです。
私の個人的な考えですが、保険請求を減額させるために、新規店舗を精査するよりも、保険請求額が高い既存の店舗を精査したほうが費用対効果が高いためなのではないか?と思ったりします。
平成30年度における保険医療機関等の指導・監査等の実施状