おじさん薬剤師の日記

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小さい坐薬にしてください(ボルタレンサポ50mgのサイズについて)

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小さい坐薬にしてください(ボルタレンサポ50mgのサイズについて)

 

ボルタレンサポ50mgを使用している患者様から「小さい坐薬にしてください」という訴えがありました。私はこれまで坐薬のサイズを気にしたことがなく「小さい坐薬?」と患者様の意図がわからなかったのですが、よくよくお話を聞いてみるとボルタレンサポ50mgは大きいため、そのジェネリック医薬品の中でサイズが小さい製剤に変更してくださいという希望でした。そこで今回は坐薬のサイズ感について調べてみました。

アンヒバ坐剤を入れたのに出てきた/アンヒバ坐剤が溶けて吸収されるまでの時間

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坐薬のサイズについて

 

アセトアミノフェン坐剤50mg:長さ:2cm、幅:8mm、重さ:700mg

アセトアミノフェン坐剤100mg:長さ:2.6cm、幅:8mm、重さ:1000mg

アセトアミノフェン坐剤200mg:長さ:2.7cm、幅:9mm、重さ:1200mg

 

インドメタシン坐剤25mg:長さ:2.4cm、幅:8.5mm、重さ:925mg

インドメタシン坐剤50mg:長さ:2.6cm、幅9.5mm、重さ:1250mg

 

ボルタレンサポ12.5mg:長さ:不明、幅:不明、重さ1000mg

ボルタレンサポ25mg:長さ:不明、幅:不明、重さ1000mg

ボルタレンサポ50mg:長さ:不明、幅:不明、重さ2000mg

 

ボルタレンサポ50mgの添付文書およびインタービューフォームにはサイズ感が記載されておりませんでした。実測してみたところ長さは3cm程度、幅は9mm程度でした。

 

次にボルタレンサポ50mgのジェネリック医薬品について各メーカーのサイズを調べてみました。

アデフロニックズポ50mg:長さ:3.2cm、幅:不明、重さ:2000mg

ジクロフェナク坐剤50mg「CH」:長さ2.5cm、幅;不明、重さ1250mg

ジクロフェナク坐剤50mg「日医工」:長さ:2.7cm、幅:9mm、重さ1250mg

ジクロフェナク坐剤50mg「日新」:長さ:2.7cm、幅:10mm、重さ:1500mg

ジクロフェナク坐剤50mg「JG」:長さ不明、幅:不明、重さ:1250mg

ボンフェナック坐剤50mg:長さ:不明、幅:不明、重さ1250mg

 

上記のサイズを見ると、おそらく先発のボルタレンサポ50mgとアデフロニックズポ50mgが同じ程度のサイズ感であり、それより下に記した品目は一回り小さいサイズであることがわかります。特にジクロフェナク坐剤50mg「CH」はボルサポ50mgと比較して長さで5mm、重さで750mg小さい製剤ですので、目で見でも小さいことが確認できます。

アンヒバ坐剤を入れたのに出てきた/アンヒバ坐剤が溶けて吸収されるまでの時間

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ボルタレンサポ50mgのうち医薬品としての成分は50mgしかありません。残り1950mgはハードファットと呼ばれる基剤(坐薬の形を形成するための成分)です。イメージとしては2.5%が薬の成分で、残り97.5%が基剤で構成されている坐剤という感じです。製造コストから考えると、ハードファットは少ない方が安く薬を作ることができるはずです。にもかかわらず25mgや12.5mgと比べてボルタレンサポ50mgだけを大きくした理由はわかりませんが、もしかすると、調剤過誤を防止する観点から50mgだけを大きく製造しているのかもなぁと推測したりします。

 

大きな坐薬を作ることがいいかどうかはわかりませんが、大人も子供も坐薬を使用すると「軟便および直腸粘膜刺激」という副作用が生じることがあります。いわゆる坐薬を使用してすぐに便意を感じてトイレで用を足し、「さっき入れた坐薬が出てきた」という事例です。これを回避するのであれば、サイズ感は小さいに越したことはないのかもしれません。

 

まとめ

ボルタレンサポ50mg(長さ3cmくらい、重さ2000mg)のジェネリック医薬品には長さ2.5mg、重さ1250mgなどの一回り小さいサイズの坐薬が販売されています。

 

追記

坐薬のサイズを調べる中で、「一番大きな坐薬は何だろう?」という疑問がわいたので調べてみたところ新レシカルボン坐剤が一番大きい坐薬のようでした。

 

新レシカルボン坐剤:長さ:3.25cm、幅:10.5mm、重さ:2600mg

 

新レシカルボン坐剤は便秘症で使用する下剤ですので、使用後に直腸への刺激があることは薬のはたらきとしても有用ですので大きくてもいいのかなぁと思いました。新レシカルボン坐剤の成分量を見てみたのですが

炭酸水素ナトリウム:500mg

無水リン酸二水素ナトリウム680mg

合計1180mg

アンヒバ坐剤を入れたのに出てきた/アンヒバ坐剤が溶けて吸収されるまでの時間

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1g以上の薬成分をハードファット1400mg程度でコーティングして坐薬の形を成している製剤であることがわかりました(有効成分45%、基剤55%)。本題とはズレますが、有効成分を大量(1180mg)に含みながら、長さ:3.25cm、幅:10.5mm、重さ:2600mgというサイズ感に収めた新レシカルボン坐剤の製剤技術に「すごいなぁ」と感じました。新レシカルボン坐剤に後発医薬品が発売されない理由はこのあたり(製造の難しさ?)にあるのかもなぁと感じたりしました。

 

 

 

 




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