おじさん薬剤師の日記

調剤薬局で勤務するおじさんです。お薬のはたらきを患者様へお伝えします

糖尿病

SGLT2阻害薬での心血管リスク低下について40万人規模でのデータ報告(CVD-REAL2試験)

投稿日:2018年3月23日 更新日:

SGLT2阻害薬での心血管リスク低下について40万人規模でのデータ報告(CVD-REAL2試験)

中東・北米・アジア太平洋(日本を含む)の6カ国40万人超の2型糖尿病患者さんを対象としてSGLT2阻害薬による心血管イベントリスクの低下に関する報告がありました(CVD-REAL2試験)

対象および方法:日本・韓国・シンガポール・オーストラリア・イスラエル・カナダにおけるレセプトデータベースを活用し、2型糖尿病患者さん(74%は心血管疾患の既往なし)にSGLT2阻害薬または他の血糖降下薬を使用した時の心血管リスク(全死亡、心不全による入院、心筋梗塞、脳卒中リスク)を評価しています。(各群23万5064例ずつ)

SGLT2阻害の薬使用薬剤割合

フォシーガ錠:75%
ジャディアンス錠:9%
スーグラ錠:8%
カナグル:4%
デベルザ錠/アプルウェイ錠:3%
ルセフィ:1%

CVD-REAL2試験

SGL2阻害薬を他の血糖降下薬と比較した時のハザードリスク

全死亡:0.51
心不全による入院:0.64
全死亡もしくは心不全による入院:0.60
心筋梗塞:0.81
脳卒中:0.68

結果
アジア太平洋・中東・北米の2型糖尿病患者さんを対象としたこの大規模かつ国際的な研究において、SGLT2阻害薬の服用開始は国によらず、心血管疾患の有無に関わらず、CV事象のリスクを低下させた。

ジャディアンス錠(SGLT2阻害薬)による腎症悪化防止に関する報告

メトグルコ服用と体重増減について

-糖尿病
-SGLT2阻害薬, カナグル, ジャディアンス, フォシーガ, ルセフィ, 心血管リスク, 糖尿病

執筆者:ojiyaku


  1. […] SGLT2阻害薬での心血管リスク低下について40万人規模でのデータ報告(CVD-REAL2試験) […]

comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

Entresto-LCZ696

ネプリアライシン阻害剤LCZ696(サクビトリルとバルサルタンの合剤)の腎機能保護作用/急性心不全への効果について

目次 ネプリアライシン阻害剤LCZ696(サクビトリルとバルサルタンの合剤)の腎機能保護作用/急性心不全への効果についてネプリライシン阻害薬による血中NT-proBNP低下作用ネプリライシン阻害薬によ …

LANTUS-TRESIBA

ランタスと比較してトレシーバの心血管リスク軽減(非劣勢)を添付文書に記載(FDA)

目次 ランタスと比較してトレシーバの心血管リスク軽減(非劣勢)を添付文書に記載(FDA)~トレシーバとランタスの効果を比較したDEVOTE試験について~ ランタスと比較してトレシーバの心血管リスク軽減 …

insulin-resistance

「インスリン抵抗性」の意味を調べてみました。

目次 「インスリン抵抗性」の意味を調べてみました。脳がインスリン抵抗性を指示している血液中の脂肪酸濃度が高いとインスリン抵抗性がUPする説まとめ 「インスリン抵抗性」の意味を調べてみました。 &nbs …

2型糖尿病患者におけるSGLT阻害剤、GLP-1作用薬、DPP-4阻害剤の心血管疾患イベントへの影響について

2型糖尿病患者におけるSGLT阻害剤、GLP-1作用薬、DPP-4阻害剤の心血管疾患イベントへの影響について

2型糖尿病患者におけるSGLT阻害剤、GLP-1作用薬、DPP-4阻害剤の心血管疾患イベントへの影響について   2型糖尿病患者さんに対する血糖降剤“SGLT2阻害剤、GLP-1作用薬、DP …

metcluco-alchol

メトルグコとアルコールの多飲について

メトルグコとアルコールの多飲について 肝機能や腎機能が正常である患者さんであれば、メトグルコを服用することによる乳酸アシドーシスの副作用は生じにくいと言われていますが、特定の条件がそろうと一過性の乳酸 …