2型糖尿病患者におけるSGLT阻害剤、GLP-1作用薬、DPP-4阻害剤の心血管疾患イベントへの影響について
2型糖尿病患者さんに対する血糖降剤“SGLT2阻害剤、GLP-1作用薬、DPP-4阻害剤“について心血管疾患イベントへの影響に関するメタ解析をイギリスの研究チームが報告しました。
調査内容
プラセボと比較してSGLT2阻害剤、GLP-1作用薬、DPP-4阻害剤の服用することで心血管イベントへどの程度影響するかを調査する
SGLT2阻害剤、GLP-1作用薬、DPP-4阻害剤の心血管イベントへの影響について
被験者
2型糖尿病患者(n=17万6310例)についてメタ解析を行った。
評価項目
一次アウトカム:全死亡
結論(プラセボに対するハザード比リスク)
~全死亡率~
SGLT2阻害剤:ハザード比0.8
GLP-1作用薬:ハザード比0.88
全死亡率がSGLT2阻害剤で20%、GLP-1作用薬で12%低下していることがわかります。
一方で
DPP-4阻害剤には全死亡率を低下させる作用は示されませんでした。(プラセボと比較して低減効果なし)
以下、プラセボと比較して発症リスクを低減したデータを示します
~心血管死亡率~
SGLT2阻害剤:ハザード比0.79
GLP-1作用薬:ハザード比0.85
~心不全発症リスク~
SGLT2阻害剤:ハザード比0.62
SGLT2阻害薬での心血管リスク低下について40万人規模でのデータ報告(CVD-REAL2試験)
~不安定狭心症発症リスク~
SGLT2阻害剤:ハザード比0.86
有害事象の発症リスクを確認してみると
GLP-1作用薬はSGLT2阻害剤の1.8倍、DPP-4阻害剤の1.93倍のハザードリスクで有害事象が発症していました。
SGLT2阻害剤、GLP-1作用薬、DPP-4阻害剤の心血管イベントへの影響について
まとめ
ネットワークメタ解析の結果、SGLT2阻害剤およびGLP-1作用薬はDPP-4阻害剤やプラセボと比較して死亡率の低下と関連していました。DPP-4阻害剤の使用は死亡率の低下とは関連していませんでした。
[…] […]
[…] […]
[…] 2型糖尿病におけるSGLT阻害剤、GLP-1作用薬、DPP-4阻害剤を使用することによる心血管疾患イベントへの影響について […]
[…] 2型糖尿病患者におけるSGLT阻害剤、GLP-1作用薬、DPP-4阻害剤の心血管疾患イベントへの影響について […]