骨粗しょう症治療薬「ビスホスホネート系薬剤」の添付文書に「尺骨等での非定型骨折」が追記
厚生労働省は2021年7月20日、骨粗しょう症治療薬「ビスホスホネート系薬剤」およびデノスマブに関して、添付文書の「重要な基本的注意」部分に「近位尺骨骨幹部糖の非定型骨折」を追記することを指示し、各社の添付文書が改訂となりました。
改訂の内容を読んでみたのですが、「近位尺骨骨幹部」の「非定型骨折」とうワードがわかりませんでしたので、いまいち改訂内容がわかりませんでしたので調べてみました。
<近位尺骨骨幹部>
図が尺骨の部位です。肘から小指をつなぐ腕の骨あたりでしょか
「近位」とは「肘近く」という意味らしいので、イメージとしては
腕の骨です。もう少し詳しく言うと「肘から小指をつなぐ側の腕の骨です」
という感じでしょうか。
<非定型骨折>
骨粗しょう症の治療中であるにもかかわらず、些細な外力(ほとんど誘因なく)で骨折してしまうこと
お薬をお渡しする際に、患者様からご質問を受けることは無いかと思いますが、ビスホスホネート製剤をお飲みの方から「近位尺骨骨幹部糖の非定型骨折って?」とご質問を受けた場合は「腕の外側の骨が、些細な力でポキッと折れてしまうこと」という説明でよいかと思います。
<添付文書が改訂となった医薬品>
ボナロン・フォサマック(アレンドロン酸Na)
ボンビバ
ダイドロネル
ゾメタ点滴・リクラスト点滴
パミロドロン酸Na点滴
ボノテオ・リカルボン(ミノドロン酸)
アクトネル・ベネット(リセドロン酸)
ランマーク皮下注
イベニティ皮下注