2026年3月に経過措置となる387品目一覧(PDFダウンロードあり)

2026年3月に経過措置となる387品目一覧(PDFダウンロードあり)

厚生労働省の検討会議(中医協)にて、387品目の医薬品が薬価基準から削除されることが決定しました。そのうち54品目は、成分そのものが市場から消える「成分単位での削除」となります。


1. 何が起きるのか?「387品目の薬」が保険適用外に

2026年2月13日、厚労省は医療上の需要が少なくなったなどの理由で、製薬会社が削除を希望した387品目を報告しました。

基本的には2026年3月から「経過措置」という期間に入ります。

  • 経過措置とは: すぐに保険が使えなくなるわけではなく、在庫がある間(一定期間)はこれまで通り保険請求ができる猶予期間のことです。

  • 今回の対象のうち386品目は、この猶予期間を経てから完全に削除されます。

2. 要注意!「成分ごと」消える薬が54品目

今回の発表で特に注目すべきは、54品目については「成分単位」で削除されるという点です。つまり、同じ成分の代わりの薬(ジェネリック等)が市場から完全になくなることを意味します。

主な対象薬の例:

  • アモキサンカプセル(抗うつ薬)

  • ビクトーザ皮下注(糖尿病治療薬)

  • レミカットカプセル(抗アレルギー薬)

これらは「他に代わりとなる薬がある」と判断されていますが、長年愛用してきた患者さんにとっては、処方変更の相談が必要になる重要な動きです。

R8年3月頃に経過措置へ移行するリスト

3. なぜこんなに一斉に削除されるのか?

背景には、「後発医薬品(ジェネリック)業界のスリム化」があります。

現在、多くのメーカーが少量ずつ多種類の薬を作っているため、生産効率が悪く、供給不安定の原因にもなっています。国は、シェアの低い品目整理を促すことで、業界全体の生産体制を整えようとしています。

また、メーカー側の事情も大きく関わっています。

  • 最多削除は「ネオクリティケア製薬」の47品目: 2025年9月に破産した影響が色濃く出ています。

  • その他、ニプロ(23品目)、日医工(18品目)、東和薬品(17品目)など、大手メーカーも不採算品や需要の低い品目の整理を進めています。

4. 特殊なケース:テリパラチド「サワイ」

骨粗鬆症の治療薬である「テリパラチド皮下注用56.5μg『サワイ』」については、特許権を巡る裁判の和解に伴い、猶予期間(経過措置)なしで3月末に即削除となります。

ただし、2023年から製造・販売は止まっており、すでに市場に在庫はないことが確認されています。

5. 現場の要望:経過措置は「使用期限」までにしてほしい

今回の会議で、日本薬剤師会の森昌平委員は、「経過措置の期間は、その薬の最終ロットの使用期限まで認めるべきだ」と改めて要望しました。

せっかく在庫があっても、期限前に保険が効かなくなると廃棄せざるを得なくなるため、現場の混乱を防ぐための配慮を求めています。


まとめ:今後の影響

  • 患者さんへ: もし服用中の薬が対象に入っている場合、3月以降の診察や薬局にて「お薬が変わります」と説明を受ける可能性があります。

  • 医療機関・薬局へ: 経過措置期限のチェックと、代替薬の選定・在庫調整が急務となります。

医薬品の整理統合は今後も進む見込みです。最新の情報に注意し、スムーズな切り替えができるよう準備が必要です。

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