ニフェジピンCRが基礎的医薬品へ。変更調剤可能な基礎的医薬品リスト(エクセルダウンロードあり)
2026年(令和8年)4月1日より、ニフェジピンCR錠、ニフェジピンL錠の医薬品区分が
「後発医薬品」から「基礎的医薬品」へと変わります。
レセコンに処方入力をするにあたり、
先発→後発
後発→後発
一般名→後発
などで変更調剤を選択するかと思うのですが、基礎的医薬品となったニフェジピンCR錠には「医薬品区分」がありませんので、レセコンによっては
【般】ニフェジピン徐放錠40mg(24時間持続)→ニフェジピンCR40㎎「サワイ」
と選択する際に、注意喚起が表示されるかもしれません。
厚生労働書のホームページには
基礎的医薬品であって、それらが基礎的医薬品に指定される以前に変更調剤が認められていたもの(「診療報酬における加算等の算定対象となる後発医薬品」等)については、従来と同様に変更調剤を行うことができます。
と記載がありますので、これまで通り
アダラートCR40㎎→ニフェジピンCR40㎎「サワイ」
【般】ニフェジピン徐放錠40mg(24時間持続)→ニフェジピンCR40㎎「サワイ」
ニフェジピンCR錠40㎎「日医工」→ニフェジピンCR40mg「サワイ」
へ変更調剤が可能となります。
2026年(令和8年)4月1日以降、ニフェジピンCR錠のように基礎的医薬品へと区分が変更とった医薬品でこれまで通り変更調剤が可能な医薬品は217品目あります
ニフェジピン・ウルソデオキソシ・バルプロ酸細粒・クエン酸第一鉄Na・・・などなど。
2026年4月1日から基礎的医薬品となった品目には「初」と記し、変更調剤可能な基礎的医薬品の一覧を「エクセルファイル」で作成しましたので、必要な方は以下よりdownloadしてください。
基礎的医薬品という区分が作られた経緯
1. 「安くなりすぎて必要な医薬品が作れない」という問題
日本の薬の値段(薬価)は、国によって決められています。そして、基本的には2年に一度(現在は毎年)行われる「薬価改定」によって、市場での取引価格に合わせてどんどん引き下げられていく仕組みになっています。
患者さんにとっては薬代が安くなる嬉しい仕組みですが、製薬会社にとっては深刻な問題がありました。
採算割れ: 何十年も使い続けられている「安くて良い薬」が、度重なる値下げによって、作るコスト(原材料費や人件費)の方が高くなってしまう。
撤退の危機: 利益が出ないため、製薬会社がその薬を作るのをやめてしまう。
もし、手術に欠かせない消毒薬や、感染症を治す抗菌薬、痛みを抑える麻薬などが市場から消えてしまったら、医療現場は大混乱に陥ります。
2. 2016年、ついに新区分が誕生
このような「安くなりすぎて供給が止まりそうな、医療に不可欠な薬」を守るため、2016年度(平成28年度)の薬価制度改革で導入されたのが「基礎的医薬品」という区分です。
それまでも「不採算品再算定」という、赤字の薬の値段を特別に上げる救済策はありましたが、申請が複雑で一時的な処置にすぎませんでした。そこで、「最初からこの枠組みに入れて、値段を維持しよう」という恒久的なルールが作られたのです。
3. どんな薬が選ばれるの?
基礎的医薬品に選ばれるには、厳しい条件があります。
長年愛用されている: 発売(薬価収載)から25年以上経っていること。
みんなが使っている: 診療ガイドラインに載っているなど、医療現場で広く一般的であること。
値段の乖離(かいり)が少ない: 市場でも極端な安売りがされておらず、今の値段が適正であること。
特定の分野: 病原生物に対する薬(抗菌薬など)や医療用麻薬など、代えが効かないもの。
4. この制度ができるとどうなる?
「基礎的医薬品」に指定されると、最大のメリットは「薬の値段が下がらない(維持される)」ことです。
製薬会社にとっては「これ以上の値下げはない」という安心感が生まれるため、安定して製造・供給を続けることができます。私たちの手元に、いつでも必要な薬が届く状態をキープできるようになったのです。
基礎的医薬品のルールが導入された時代(平成28年~30年あたり)の疑義解釈・ルール確認についてはその当時のブログ記事で記しておりますので、下記に参考記事をご紹介いたします。

